ジャンル 人間の探求

早稲田校

ゲーテとニーチェ

  • 冬講座

井戸田 総一郎(明治大学名誉教授、フライブルク大学ニーチェ研究センター学術委員)

曜日 土曜日
時間 10:40~12:10
日程 全6回 ・01月11日 ~ 02月15日
(日程詳細)
01/11, 01/18, 01/25, 02/01, 02/08, 02/15
コード 140522
定員 23名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 17,820
ビジター価格 受講料 ¥ 20,493

目標

・二人の知の巨人ゲーテとニーチェの関係を通して、現代における生の問題を考えて行きます。

講義概要

二人の知の巨人ゲーテ(1749年〜1832年)とニーチェ(1844年〜1900年)について、その関係を多面的・重層的に再構築して行きます。ヨーロッパ精神史の最も重要な局面について理解を深めてもらいます。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 01/11 ワイマルのゲーテとニーチェ ゲーテとニーチェの手稿などのオリジナル資料はワイマルの古文書館に保存されています。ゲーテとニーチェの接点はワイマルにあります。その経緯について、二人の生涯を辿りながら説明します。
2 01/18 ワイマル美学と舞台芸術 ゲーテのワイマル美学の特質について、特に舞台芸術に焦点を絞って説明します。上演するには、作品ばかりでなく聴覚的要素、視覚的要素が重要であり、その舞台を体験する観客の存在も不可欠です。このような総合性をゲーテが重視していたことを明らかにします。
3 01/25 ゲーテを偶像化・古典化する時代潮流を批判するニーチェ、本来のゲーテを恢復させるニーチェ ゲーテをドイツの古典として偶像化するメカニズムを具体的に説明します。この時代潮流に対するニーチェの批判と、本来のゲーテを恢復させようとするニーチェの試みを取り上げます。
4 02/01 伝統の継承を重視するゲーテとニーチェ、継承における形式・型の重要性 過去との生産的・創造的な連なりを希求することは、ゲーテとニーチェに共通する試みです。ニーチェが文芸における型・形式を重視しているという、これまで日本では等閑視されてきた局面に光を当てます。
5 02/08 ゲーテに接近しながら離反するニーチェ、新しい文体を追及するニーチェ ゲーテの作品に接近しつつ離反するニーチェのパロディーの技法を具体的に紹介します。その試みは、少年ニーチェにまで遡ることができます。これまで知られていない少年期ニーチェの作品を取り上げます。
6 02/15 ゲーテにパロディーを仕掛けるニーチェ ゲーテの詩的作品にパロディーを仕掛けるニーチェの技法を紹介します。その技法・文体が、ニーチェ哲学の中核を占めていることを明らかにします。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は2月22日(土)を予定しております。

講師紹介

井戸田 総一郎
明治大学名誉教授、フライブルク大学ニーチェ研究センター学術委員
慶應義塾大学経済学部卒業。同大学大学院文学研究科博士課程満期退学。ドイツ・アーヘン工科大学文学部においてDr.phil.(哲学博士)の学位取得。慶應義塾大学経済学部教授、明治大学文学部教授としてドイツ語、ドイツ文学・思想に関する講義を担当した。ベルリンと東京の比較演劇史、森鷗外さらにゲーテ、ニーチェに関しての著書・論文を日独において多数発表している。
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