ジャンル 芸術の世界
早稲田校
日本仏教の「こころ」と「かたち」―平等院と浄瑠璃寺【午前クラス】
村松 哲文(駒澤大学教授、禅文化歴史博物館長)
吉村 誠(駒澤大学教授)
曜日 | 金曜日 |
---|---|
時間 | 10:40~12:10 |
日程 |
全4回
・02月07日 ~
02月28日 (日程詳細) 02/07, 02/14, 02/21, 02/28 |
コード | 140410 |
定員 | 50名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 11,880 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 13,662 |
目標
・仏像は全身で仏の教えを表しています。本講座は、仏像の背後にある思想を経典に基づいて考察するとともに、造形の特徴を寺院ごとに学習することで、仏像の「こころ」と「かたち」を総合的に把握します。
講義概要
平安時代後期、藤原氏など貴族を中心に阿弥陀信仰が広まり、優雅な浄土美術が花開きました。
浄土の世界が具現化された寺院のうち、現在まで平安の姿が見事に伝えられているのが、京都宇治の平等院鳳凰堂です。本尊の定朝作阿弥陀如来坐像や雲中供養菩薩像は、気品漂う優雅な作風が特徴です。
また、京都当尾の浄瑠璃寺には、九体の阿弥陀如来像を安置する現存最古の阿弥陀堂があり、池を中心にした浄土式庭園や三重塔とともに、浄土の世界を映し出しています。
本講座では、藤原時代の浄土美術を代表する平等院と浄瑠璃寺の仏像と、その背景にある歴史や信仰を分かりやすく解説し、受講生の皆さんに貴族文化を体感していただきたいと思います。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 02/07 | 平等院―阿弥陀信仰と末法思想 | |
2 | 02/14 | 平等院の仏像ー和様の完成と仏師定朝 | |
3 | 02/21 | 浄瑠璃寺―浄土信仰と九品往生 | |
4 | 02/28 | 浄瑠璃寺の仏像ー極楽浄土の具現化 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆毎回プリントを配付します。
◆2024年夏学期の講座の続編ですが、初めての方もご受講いただけます。
◆日本仏教の「こころ」と「かたち」―平等院と浄瑠璃寺【午前・午後クラス】は同内容の講座です。
講師紹介
- 村松 哲文
- 駒澤大学教授、禅文化歴史博物館長
- 1967年東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。早稲田大学會津八一記念博物館を経て現職。専門は仏教美術史、禅美術。共著『すぐわかる東洋の美術』(東京美術)、『興福寺―美術史研究のあゆみ―』(里文出版)、単著『アイドルと旅する仏像の世界』(NHK出版)、『関東 会いに行きたい仏さま』(NHK出版)『駒澤大学仏教学部教授が語る 仏像鑑賞入門』(集英社新書)など。
- 吉村 誠
- 駒澤大学教授
- 1969年東京都生まれ。早稲田大学大学院修了。博士(文学、早稲田大学)。専攻分野は中国仏教、唯識学。著書に『中国唯識思想史研究―玄奘と唯識学派―』(大蔵出版)、『『般若心経幽賛』を読む―唯識の修行―』(春秋社)、編著に『玄奘三蔵と薬師寺』(薬師寺)、訳書に『続高僧伝Ⅰ』(大蔵出版)がある。論文多数。