ジャンル 日本の歴史と文化

早稲田校

大坂夏の陣

  • 冬講座

堀 新(共立女子大学教授)

曜日 水曜日
時間 10:40~12:10
日程 全7回 ・01月08日 ~ 02月26日
(日程詳細)
01/08, 01/15, 01/22, 01/29, 02/12, 02/19, 02/26
コード 140205
定員 70名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 20,790
ビジター価格 受講料 ¥ 23,908

目標

・大坂冬の陣の講和がなぜ、どのように破綻したのか、多角的に検証すること。
・大坂夏の陣の人間ドラマの虚像と実像を明確にすること。
・歴史を楽しむこと。

講義概要

慶長19年(1614)の大坂冬の陣は、豊臣方の奮戦によって講和に持ち込まれました。大坂冬の陣の講和はなぜ破綻したのでしょうか。そして夏の陣の戦いはどのように展開したのでしょうか。大坂の陣(特に夏の陣)は徳川の天下を確定した戦いとして、徳川方・アンチ徳川方双方によって様々に(勝手に)語られてきています。その虚像と実像を、一級史料を中心に軍記物語や合戦図屏風も交えて検証します。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 01/08 大坂夏の陣の背景 冬の陣の講話はなぜ、どのように破綻し、德川・豊臣方はどのように合戦準備を進めたのか検証します。
2 01/15 夏の陣開戦 4月26日豊臣方の大野治房は大和郡山城を攻略し、続いて28日堺を焼き打ちします。城外に討って出るしかない豊臣方の先制攻撃から始まります。
3 01/22 樫井の戦い 4月29日、豊臣方は紀伊の浅野長晟を攻めようと出陣し、途中の和泉国樫井で浅野勢と戦います。激戦の末、豊臣方の塙直之らは討死し、大野治房は5月6日まで堺で浅野勢と戦います。
4 01/29 八尾・若江の戦い 5月6日、河内国若江で豊臣方の木村重成勢は徳川方の藤堂良勝勢を破りますが、井伊直孝勢と激戦の末、重成は討死します。付近の八尾では豊臣方の長宗我部盛親勢が徳川方の藤堂高虎勢と戦いますが、若江の敗戦を知り大坂城へ退却します。
5 02/12 道明寺・誉田の戦い 同じく6日、河内国道明寺に集結するはずの豊臣勢の多くは霧のため到着が遅れ、後藤基次だけで徳川方と戦い、基次は討死します。遅れて到着した毛利勝永・真田信繁(幸村)らは河内国誉田で徳川方と戦います。戦いは膠着状態となりますが、大坂城からの指示で真田勢を殿(しんがり)にして退却します。
6 02/19 天王寺・岡山の戦いから大坂城総攻撃へ 7日、天王寺口(家康本陣)では毛利勝永勢が本多忠朝を討ち取り、真田信繁が家康本陣を突撃しますがついに討死します。岡山口(秀忠本陣)では大野治房が秀忠本陣に突撃しますがついに敗れ、大坂城へ退却します。勢いに乗る徳川方は大坂城を総攻撃します。
7 02/26 豊臣秀頼・淀殿の最期 大坂城天主(天守閣)を出た豊臣秀頼・淀殿は、山里丸にある蔵に籠もり、徳川方に助命を嘆願します。それが破れて8日に自害しますが、最後の交渉をめぐる両者の思惑を検証します。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆授業で配付する資料(プリント)は、毎回持参してください。
◆2024年度夏講座から継続受講される方が優先となる講座ですが、内容としては学期ごとに完結しますので、継続受講者が定員に満たない場合は、初めての方もお申込みいただけます。

講師紹介

堀 新
共立女子大学教授
1961年岡山県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、同大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。専門分野は日本中世・近世史。著書に『織豊期王権論』(校倉書房)、『天下統一から鎖国へ』、『信長公記を読む』(吉川弘文館)、『信長徹底解読』『家康徹底解読』(共編著)(文学通信)などがある。
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