ジャンル 文学の心

早稲田校

平安朝の女流日記を読む 『紫式部日記』『更級日記』

  • 冬講座

田畑 千恵子(元早稲田大学講師)

曜日 火曜日
時間 13:10~14:40
日程 全4回 ・02月04日 ~ 03月04日
(日程詳細)
02/04, 02/18, 02/25, 03/04
コード 140102
定員 37名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・平安時代の文学作品を読解するための入門篇として、主な女流日記作品の主要箇所を読む。
・作品が生み出された時代背景や、作者をとりまく社会的環境などについても理解を深める。

講義概要

和歌や物語と並んで、平安時代の文学史における主要なジャンルとして挙げられるのが、日記文学です。その書き手は女性であり、女性が自らの人生を回想しつつその内面を綴った作品として、作者自身の人物像や生き方への関心とともに、共感をもって読み継がれてきました。
今回の講座では、『源氏物語』の作者として知られる紫式部が、一条天皇の中宮彰子(藤原道長女)のもとに仕える中で見聞した主家の盛儀と繁栄の様子を記した『紫式部日記』、『源氏物語』の愛読者として知られる菅原孝標女が自らの生涯を回想して綴った『更級日記』の二作品の中から、冒頭部分や特に著名な部分を取り上げてお話しします。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 02/04 『紫式部日記』 ※以下の予定は、講義の進行状況によって、変更する場合があります。
○作品と作者に関する概説
○冒頭部
○道長・頼通・倫子など主家の人々を描いた部分
○敦成親王(後の後一条天皇)誕生
2 02/18 『紫式部日記』 ○親王の御五十日の祝宴
○里居の憂愁
○三才女評(清少納言評など)
○道長との和歌の贈答
3 02/25 『更級日記』 ○作品と作者に関する概説
○冒頭部
○継母との別れ
○侍従大納言の姫君の死
○源氏物語の耽読
4 03/04 『更級日記』 ○父の下向
○お告げの夢
○宮仕え
○夫の死
○阿弥陀仏来迎の夢

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆本文は配付資料に掲載しますので、テキストは不要です。
◆2019年度夏講座と重なる内容です。
◆2024年度夏学期の続きですが、扱う作品が異なりますので、新たに受講される場合も支障はありません。

講師紹介

田畑 千恵子
元早稲田大学講師
早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得。専門分野は平安時代の散文(『枕草子』・日記文学)。早稲田大学及び複数の大学で学部生の指導を担当してきた。主要論文「枕草子『かへる年の二月二十余日』の段の位相」(『日本文学研究資料新集 四』有精堂)、「枕草子日記的章段の方法」(『中古文学』36号)など。
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