ジャンル 芸術の世界

早稲田校

作詞でたどる「ポップ・ミュージック」の旅 「言葉」を考察、解説することでより深く音楽を味わう

  • 夏講座

西寺 郷太(ミュージシャン、音楽プロデューサー)

曜日 水曜日
時間 19:00~20:30
日程 全4回 ・07月03日 ~ 07月24日
(日程詳細)
07/03, 07/10, 07/17, 07/24
コード 120423
定員 31名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・1980年代以降の音楽文化に大きな変革をもたらしたプリンスとジャネット・ジャクソンの歴史と意義、作詞家としての凄みを知る。
・日本語ポップ・ミュージックの天才達による表現の多彩さと広がり、深みを味わうことで時代による変遷とそれぞれの発明に気づく。
・バンド NONA REEVES として、西寺郷太個人として発表してきた作品の言葉に関し、どのような思考によって生まれたかを本人から聞く。

講義概要

第一回、第二回はプリンス、ジャネット・ジャクソンが書いた歌詞を元に彼らの独自性、表現の斬新さと時代へのアプローチを解説。第三回は日本のシンガーソングライター、作詞家からピックアップした言葉に迫る。第四回は、それら優れた歌詞への愛情やジェラシーを踏まえ、自身の作品にどのように昇華しようとしたか、これまでの作詞家活動を振り返る。純粋な音楽リスナーにとっても、作詞家や言葉を武器にする仕事を志望する方にも有益な講義になるよう特別レジュメも毎回準備する。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 07/03 色彩で感覚を操る天才作詞家 プリンスの言葉 -Purple Rain- 1958年、ミネソタ州ミネアポリスで生まれ育ったプリンスは10代の若さでプロデュース権を獲得しデビュー。2016年4月に亡くなるまで多数の作品を発信、世界中に信奉者を生んだ。彼の歴史をコンパクトに追いながら、特に「作詞」に光を当て、いかに独創的で官能的な表現をクリエイトしてきたのかを解説する。
2 07/10 運命による支配からの脱却と革命 ジャネットの言葉 -Rhythm Nation- ジャクソン家、9人きょうだいの末妹として生まれたジャネットは衆人環視の中で少女時代を過ごす。マネージャーであった父親ジョーは彼女の人生をコントロールし、幼い頃からショービジネスの中に身を投じることを強制。十代の挫折と反転攻勢。以降の世代への影響も含めてジャネットの「言葉」から読み解く。
3 07/17 日本語Xリズム、匠たちによる進化 J-POPの言葉 -Future Is Born- 日本語で歌われるポップ・ミュージックの歴史は、主にアメリカ、イギリスから伝わってくる新たな響き、グルーヴを「輸入」し換骨奪胎するという繰り返しの中で進化、発展してきた。昭和から平成、現在のラップ表現まで衝撃を受けた「言葉の乗せ方」をセレクトし、独自の解釈を含めながら傑作の革新性に迫る。
4 07/24 研究を踏まえた実践 西寺郷太の言葉 -Love Together- 1997年のデビュー以来、自らのバンドだけでなく多くのアーティストに作詞提供してきた中で考えてきたポイントを公開。実際にどのように思考しながら、歌詞を書いたかを解説。自分自身が歌う場合と性別も年齢もキャラクターも全く違う対象に対して書く場合のイメージの違い、作り方など実践に関する講義となる。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆補講は7月31日を予定しております。
◆参考図書『プリンス論』(新潮新書)、『ジャネット・ジャクソンと80’sディーバたち』(星海社新書)をお読みいただくと、より理解が深まります。
◆教室が当初の予定29号館201から29号館203へ変更になります。

講師紹介

西寺 郷太
ミュージシャン、音楽プロデューサー
早稲田大学在学時に結成した『NONA REEVES』のシンガーとして、97年デビュー。音楽プロデューサー、作詞作曲家としてSMAP、V6、岡村靖幸、YUKI、鈴木雅之など多くの作品に携わる。『マイケル・ジャクソン』(講談社現代新書)、『プリンス論』(新潮新書)など執筆した書籍の数々はベストセラーに。

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