ジャンル 現代社会と科学
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ウクライナ戦争をめぐるEUの支援行政と政策対応
福田 耕治(早稲田大学教授、日本EU学会理事)

曜日 | 月曜日 |
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時間 | 13:00~14:30 |
日程 |
全6回
・07月01日 ~
08月19日 (日程詳細) 07/01, 07/08, 07/22, 07/29, 08/05, 08/19 |
コード | 720769 |
定員 | 30名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 17,820 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 20,493 |
目標
・ウクライナ侵攻がなぜ起きたのか、その原因について、歴史的背景と先行研究を踏まえて理解する。
・ウクライナ戦争の推移と現状、戦場のDX、ドローンの登場と戦争の新たな形態、戦況の変化を知る。
・ウクライナ戦争以後のEUの戦略的自律とデジタル主権強化、米・露・中国関係、地政学的環境の変容による日本への影響を考える。
講義概要
2022年2月24日ロシア軍がウクライナへ侵攻してから3年が経過した。ウクライナ侵攻は、なぜ起きたのか。本講座の目的は、EU/加盟国と米国の動向に焦点をあてつつ、国連、NATO、OSCE、EUなど国際機構との関係をも踏まえて、国家の安全保障と人間の安全保障の観点から、ウクライナ戦争の原因と現状、今後の課題、日本への影響について理解を深めることにある。なお、受講者には、ロシア・ウクライナ関係の年表、ウクライナ避難民受け入れ人数の加盟国別割合と地図、ウクライナへのEU/加盟諸国による軍事・人道支援に対する世論の動向に関する参考資料をPDFファイルで提供し、受講者の便宜を図る。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 07/01 | ウクライナ戦争はなぜ起こったのか―その歴史的背景と先行研究 | (1)ロシア・ウクライナ関係と危機の背景、(2)2004年11月第3代大統領選挙、12月「やり直し選挙」とオレンジ革命、(3)2014年第4代大統領選挙監視活動とマイダン革命、(4)ロシア制裁と米欧・中露間の新冷戦 |
2 | 07/08 | ロシアによる2014年クリミア併合とミンスク合意 | クリミア併合とミンスク合意、G7によるロシア制裁とゼレンスキー政権、(1)G8参加停止とその国際的影響、ミンスク合意Ⅰ(2014年OSCE仲介)、(2)ミンスク合意Ⅱ(2015年独仏仲介)と失敗、(3)2019年4月大統領選挙:ゼレンスキー大統領政権、(4)ゼレンスキー現大統領政権とその後 |
3 | 07/22 | 2014年クリミア併合と2022年軍事侵攻後のロシアに対するEUによる制裁とEU諸国への影響と効果 | (1)クリミア併合に対する欧米・EUの経済制裁の効果、(2) 2022年2月ウクライナ侵攻以降のEUの段階的制裁、(3) エネルギー価格・穀物価格、物価上昇による加盟国の支援疲れ問題 |
4 | 07/29 | ウクライナへのEU/欧州諸国の軍事支援と効果、NATO・OSCE・米国・EUへの影響 | (1) ウクライナへの軍事支援と効果、(2)ロシアとNATO・OSCE・米国関係とEUへの影響、(3)ウクライナ戦争の戦況推移と現状、(4)戦場のDX化とEUのデジタル主権・戦略的自律性の強化 |
5 | 08/05 | ウクライナ避難民に対するEUとその加盟国による人道支援と欧州市民の世論動向 | (1)ウクライナへのEU/.加盟国による人道支援、(2)ロシアに対する制裁の在り方に関する欧州市民の世論動向、(3)2つの対立する学説と政治的立場の違い |
6 | 08/19 | ウクライナ支援に対する加盟国間の立場の違いに伴うEU連帯の行方と日本 | (1)ウクライナ支援に対する加盟国間の立場の違いの顕在化、(2)フランス・マクロン大統領の演説とポーランド・バルト3国・スウェーデン・フィンランド、(3)地政学的環境の変容と日本への影響 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆休講が発生した場合の補講は、8月26日(月)に行います。
◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆お申込みいただいた有料講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30までに公開します。インターネット上で1週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員】授業動画の視聴方法(会員向け)
【ビジター・法人会員】授業動画の視聴方法(ビジター・法人会員向け)
講師紹介
- 福田 耕治
- 早稲田大学教授、日本EU学会理事
- 1953年生まれ。出身地:三重県。日本EU学会理事。グローバル・ガバナンス学会副理事長。博士(政治学)、駒澤大学法学部教授を経て現職。
福田耕治編著(2016)『EU・欧州統合研究―Brexit以後の欧州ガバナンス』(成文堂)、福田耕治編著(2016)『EUの連帯とリスクガバナンス』(成文堂)