ジャンル 現代社会と科学

早稲田校

機体振動とエンジン・プロペラ振動のメカニズム―零戦開発の努力

  • 夏講座

安藤 隆幸(株式会社エアロメカ代表)

曜日 水曜日
時間 10:40~12:10
日程 全6回 ・07月03日 ~ 08月07日
(日程詳細)
07/03, 07/10, 07/17, 07/24, 07/31, 08/07
コード 120774
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 17,820
ビジター価格 受講料 ¥ 20,493

目標

・零戦の振動問題と課題克服の過程を工学的に知る。
・雷電のエンジン・プロペラ振動と歴史への影響を知る。
・振動現象を理解するための基本事項を学ぶ。

講義概要

いまから80年以上前の1937年に開発がスタートした零式艦上戦闘機―零戦(ゼロ戦)。その性能の高さは世界的に広く知られています。コンピュータはもちろん電卓さえもない時代に、このような優れた工業製品が生み出された背景には、未開拓領域で困難な課題に挑むエンジニアやパイロットの方々の絶え間ない努力がありました。本講座では零戦誕生の前に大きく立ちはだかった振動問題に焦点を当て、その原因と課題克服の過程を当時のエピソードを交えながらご紹介します。故きを温ね、何か新しいことを見つけるきっかけにしていただけましたら幸いです。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 07/03 零戦の振動問題 機体振動による構造破壊について、現代の小型飛行機における強度要件を交えながらご紹介します。
2 07/10 振動の基本事項 機体振動のメカニズムを理解するために必要な基本事項を解説します。
3 07/17 技術革新 機体振動に関する課題克服とその結果もたらされた技術革新についてご紹介します。
4 07/24 零戦のエンジン・プロペラ振動 零戦のエンジン・プロペラ振動について回転機械の基本事項を交えながらご紹介します。また、迎撃戦闘機「雷電」で発生したエンジン・プロペラ振動についてもご紹介します。
5 07/31 エンジン振動の基本事項 雷電の振動メカニズムを理解するために必要な基本事項を解説します。
6 08/07 雷電のエンジン・プロペラ振動と歴史への影響 雷電の振動問題を通して浮彫りとなった技術開発の遅れと歴史への影響についてご紹介します。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は8月21日を予定しています。

講師紹介

安藤 隆幸
株式会社エアロメカ代表
1969年生まれ。日本大学卒業後、自動車メーカーおよび航空機メーカーにおいて解析シミュレーション業務に従事したのち、2005年、振動解析を専門に行う株式会社エアロメカを設立。CAEエンジニア(振動)/事業用操縦士(飛行機)。著書に「零戦の振動」がある。
  • 外国語 コースレベル選択の目安
  • 広報誌「早稲田の杜」
  • オープンカレッジ友の店