ジャンル 日本の歴史と文化

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平安貴族社会と都市文化 「とぶらひ」と牛車

  • 春講座

京樂 真帆子(滋賀県立大学教授)

曜日 月曜日
時間 10:30~12:00
日程 全5回 ・04月08日 ~ 05月20日
(日程詳細)
04/08, 04/15, 04/22, 05/13, 05/20
コード 710218
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 14,850
ビジター価格 受講料 ¥ 17,077

目標

・平安貴族文化に対する理解を深める。
・文学作品や映像文化が描く歴史像を解釈する力を身につける。

講義概要

平安貴族社会の人的ネットワークのあり方について明らかにしていく。特に、見舞いを意味する「とぶらひ(訪)」、牛車の使用について考える。こうした課題に迫るため、平安貴族が残した日記などの文献史料だけではなく、『源氏物語』など物語文学も活用していきたい。さらに、平安貴族文化を描く近代文学や映像文化にも視野を広げていく。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 04/08 「とぶらひ」の作法‐火災が引き起こす行動‐  平安貴族社会における「とぶらひ」の意味を、火災発生時の行動を事例に考える。火災が起きた時、火元に駆けつけるのか、避難先に見舞いに行くのか、自分で行くのか、使者を派遣するのか。都市における人間関係のあり方が、そこには現れてくる。
2 04/15 『源氏物語』にみえる「とぶらひ」  歴史史料ではなく、架空の物語を歴史学の視点で読み解く。『源氏物語』に展開する人的ネットワークを示す言葉、「ゆかり」、「たより」そして「とぶらひ」に注目する。
3 04/22 牛車の車種と文学  平安貴族の乗り物、牛車にはさまざまな車種がある。そして、乗車者の身分や性別などによって、乗車の作法がある。その基本を押さえた上で、近現代文学の作品がどう車種を描いたのか、「地獄変」を事例に考える。
4 05/13 『源氏物語』の車争いと映像化  『源氏物語』において、葵の上と六条御息所との間で発生した「車争い」はよく知られたエピソードである。平安貴族文化の「常識」を踏まえて描いた紫式部の意図を、後世の人たちは理解できていたのであろうか。映像作品から確認していきたい。
5 05/20 平安貴族社会と牛  平安時代の牛車についての知識を得た上で、再び、人的ネットワークの検討に戻りたい。牛車をひく牛は、全国から都へ集められた。それはどういうルートで入手されたのか。良い牛の獲得を目論む平安貴族たちの人脈活用の一端を明らかにする。その上で、平安京という都市で展開した文化を見ていきたい。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講は、5月27日(月)を予定しています。
◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆本講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30までに公開します。インターネット上で1週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員】授業動画の視聴方法(会員向け)
【ビジター・法人会員】授業動画の視聴方法(ビジター・法人会員向け)
◆3/16(土)11:00より本講座の無料体験講座を実施します。
◆無料体験講座お申込みはこちらから。
https://www1.ex-waseda.jp/online/ 「無料体験講座」をクリックし、「絞り込み」をクリックしてください。

講師紹介

京樂 真帆子
滋賀県立大学教授
兵庫県生まれ。博士(文学、京都大学)。専門分野は、日本古代史およびジェンダー史。滋賀県立大学等で、平安時代史、女性史の授業を担当。書籍等著作物として『平安京都市社会史の研究』(塙書房)、『牛車で行こう! 平安貴族と乗り物文化』(吉川弘文館)などがある。
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