ジャンル 現代社会と科学

中野校

ダーウィンの『種の起源』を読んだふりができる講座

  • 秋講座

更科 功(武蔵野美術大学教授)

曜日 土曜日
時間 10:40~12:10
日程 全5回 ・11月09日 ~ 12月14日
(日程詳細)
11/09, 11/16, 11/30, 12/07, 12/14
コード 330713
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 14,850
ビジター価格 受講料 ¥ 17,077

目標

・『種の起源』の内容の正しいところと古いところを理解する。
・『種の起源』をもとに現在の進化学を理解する。
・『種の起源』を読んだふりができるようになる。

講義概要

ダーウィンが進化論を世に広めた『種の起源』は、世界でもっとも有名な科学書の一つです。ところが、残念なことに『種の起源』は読みやすい本ではないので、日本でも本国のイギリスでも、書名は知っていても実際に読んだことがない本としても有名です。そこで本講座では、講義を聴いただけで、実際に『種の起源』を読んだ人と同じ記憶を頭の中に作り、『種の起源』を読んだふりができることを目指して、わかりやすく解説します。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 11/09 第1章〜第2章 『種の起源』の「第1章・飼育栽培における変異」と「第2章・自然状態における変異」を解説します。まずは、ダーウィンの慎重な論証の進め方を味わいます。
2 11/16 第3章〜第4章 『種の起源』の「第3章・生存闘争」と「第4章・自然淘汰」を解説します。ダーウィンは彼以前のすべて生物学を一掃し、彼以降のすべての生物学を作り出しました。これらの章では、そういう迫力を感じることができます。
3 11/30 第5章〜第7章 『種の起源』の「第5章・変異の法則」と「第6章・学説の難点」と「第7章・本能」を解説します。これらの章では、ダーウィンが自説の弱点を検討しています。ダーウィンの科学者としての良心があふれるところです。
4 12/07 第8章〜第10章 『種の起源』の「第8章・雑種形成」と「第9章・地質学的証拠の不完全さについて」と「第10章・生物の地質学的変遷について」を解説します。これらの章では、ダーウィンは守りから攻めに転じて、生物が進化していく証拠を積極的に提出していきます。
5 12/14 第11章〜第13章 『種の起源』の「第11章・地理的分布」と「第12章・地理的分布(続)」と「第13章・生物相互の類縁性、形態学、発生学、痕跡器官」を解説します。なぜ個々の生物を神が創ったと考えることができないのかを、ダーウィンはこれらの章で検討しています。

講師紹介

更科 功
武蔵野美術大学教授
1961年東京生まれ。東京大学教養学部基礎科学科卒業後、民間企業勤務を経て大学に戻り、東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)。専門は分子古生物学。現在、武蔵野美術大学教授。著書に『化石の分子生物学』(講談社現代新書、講談社科学出版賞)、『絶滅の人類史』(NHK出版新書)、『若い読者に贈る美しい生物学講義』(ダイヤモンド社)、『化石に眠るDNA』(中公新書)などがある。

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