ジャンル 芸術の世界

中野校

映画の歴史を作ってきた音楽―日本映画編

  • 秋講座

中川 右介(作家、編集者)

曜日 月曜日
時間 10:40~12:10
日程 全7回 ・10月21日 ~ 12月09日
(日程詳細)
10/21, 10/28, 11/11, 11/18, 11/25, 12/02, 12/09
コード 330422
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 20,790
ビジター価格 受講料 ¥ 23,908

目標

・映画のなかで、音楽がどのように使われてきたかを検証する。
・日本映画のなかでの映画音楽の歴史を知る。
・日本のクラシック音楽の作曲家と映画の関係を知る。
・歌う大スターの魅力を再確認し、アイドル、歌手の映画での役割を確認する。

講義概要

2023年に開講し好評だった映画と音楽の講座の、日本映画編です。映画の中で音楽がどのように使われてきたのかを検証し、映画音楽の歴史を学びます。また、クラシック音楽の作曲家と映画の関係を探り、歌うスターたちの魅力を再確認します。黒澤映画、ゴジラ映画、角川映画、アニメ映画など、さまざまな切り口から「映画と音楽」の関係を考えます。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 10/21 黒澤映画の作曲家たち 黒澤明はクラシック音楽にも造詣が深かったことから、自身の映画の音楽にもこだわったことで知られています。黒澤が組んだ早坂文雄、佐藤優、武満徹などは、どのように映画音楽に取り組み、どのような音楽ができたのかを、解説します。
2 10/28 ゴジラと伊福部昭 日本の映画音楽で、世界的にも有名なのが、特撮怪獣映画「ゴジラ」の音楽。実在しないゴジラを描くにあたり、音楽の力は非常に大きく、あの音楽なしにはゴジラが存在しないことは、「シン・ゴジラ」「ゴジラ-1.0」など、最近のゴジラ映画でも伊福部昭の音楽が引用されていることからも明らかです。伊福部昭の功績を、ゴジラ映画以外も含めて解説します。
3 11/11 現代音楽と映画音楽 武満徹、黛敏郎、芥川也寸志など、戦後の日本のクラシック音楽の巨匠たちは、映画音楽の仕事もしました。テレビドラマを含め、クラシックの作曲家たちの映画音楽の業績をたどります。
4 11/18 歌う映画スターたち 美空ひばり、石原裕次郎、山口百恵など、歌手としても俳優とてしも活躍したスターたち。俳優と歌手の仕事はどのようにリンクし、相乗効果をもたらせていたかをたどります。
5 11/25 「砂の器」の音楽映画としての位置づけ 映画「砂の器」は、後半のコンサートシーンの音楽が有名で、泣かせる効果をもたらしています。従来の日本映画にはなかった、この音楽の歴史的位置付けをします。
6 12/02 角川映画の音楽革命 1976年の「犬神家の一族」で始まった角川映画は、主題歌をヒットさせ、本と映画と音楽の三位一体のメディアミックスで、三つの分野で革命を起こしました。その仕組みを解き明かします。
7 12/09 「アトム」「ヤマト」から「君の名は。」へのアニメ映画の音楽 アニメはテレビも映画も主題歌がつきもの。最初のテレビアニメ「鉄腕アトム」から、「宇宙戦艦ヤマト」を経て、「君の名は。」「鬼滅の刃」にいたるまでの、アニメの音楽の歴史をたどります。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は12月16日(月)を予定しています。

講師紹介

中川 右介
作家、編集者
1960年東京生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。出版社アルファベータ代表取締役編集長として『クラシックジャーナル』、音楽家の評伝などを編集・発行(2014年まで)。映画、音楽、歌舞伎、歌謡曲などの著書多数。著書に『社長たちの映画史』『オーナーたちのプロ野球史』『角川映画』阿久悠と松本隆』『沢田研二』『山口百恵』『松田聖子と中森明菜』ほか多数。

  • 外国語 コースレベル選択の目安
  • 広報誌「早稲田の杜」
  • オープンカレッジ友の店