ジャンル 日本の歴史と文化

中野校

本当にはじめての江戸時代古文書

  • 秋講座

戸森 麻衣子(東京農業大学講師)

曜日 木曜日
時間 10:40~12:10
日程 全6回 ・10月03日 ~ 11月07日
(日程詳細)
10/03, 10/10, 10/17, 10/24, 10/31, 11/07
コード 330208
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 17,820
ビジター価格 受講料 ¥ 20,493

目標

・江戸時代古文書に関する知識を身につけ、簡単なくずし字を読めるようになる。
・古文書の解読を通じて、江戸時代のありのままの姿を知る楽しみを体験する。

講義概要

本講座は、はじめて古文書に接する方でも古文書の楽しさを感じ、体系的に学ぶことができる構成になっています。秋講座では、東京都の多摩地域に残された古文書をテキストにして学習を深めていきます。前半3回には、青梅街道沿いの旧家に残された「御用留」という村の公的記録(活字史料)を読み、江戸時代文書の学習の基礎固めをします。後半3回には、江戸時代後期における多摩地域の世相が反映されているような文書(くずし字文書)を解読していきます。皆さんが知っている地名なども出てきますので、現代と江戸時代の歴史的連続性を実感できる機会ともなるのではないかと思います。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 10/03 名主が記した村の公的記録「御用留」の世界① 多摩郡新町村の吉野家は青梅街道沿いにあり、江戸時代に建てられた藁ぶき屋根の家を今も見ることができます。その吉野家で書き綴られた「御用留」と呼ばれる名主の公的記録を読んでみましょう。「おいぬ様」の信仰を集めた御岳山に関する事柄や、多摩川の鮎に関する事柄など、多摩郡の特徴を感じられる箇所をピックアップします。
2 10/10 名主が記した村の公的記録「御用留」の世界②  
3 10/17 名主が記した村の公的記録「御用留」の世界③  
4 10/24 多摩郡の村で発生したトホホな事件簿① 多摩郡の村で発生した、ちょっと情けなく感じるような事件の記録を、くずし字文書で読んでみましょう。喧嘩や博奕をしてしまった百姓が反省の気持ちを示すために相手や村役人に渡した詫び証文や、盗難事件の顛末が記された文書等を取り上げる予定です。江戸時代後期の村落社会の実態を理解できるでしょう。
5 10/31 多摩郡の村で発生したトホホな事件簿②  
6 11/07 多摩郡の村で発生したトホホな事件簿③  

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆3回目以降は「くずし字辞典」をご持参いただきます。お持ちでない方はご購入ください(3,500円〜6,000円程度)。どの「くずし字辞典」を選べばよいのかについては初回講座にてご案内します。
◆休講が発生した場合の補講は、11月21日(木)を予定しております。

講師紹介

戸森 麻衣子
東京農業大学講師
1975年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科日本文化研究専攻博士課程修了。専攻は日本近世史。幕府直轄領(天領)の支配のしくみや、旗本・御家人などについて研究をおこなっている。著作に『江戸幕府の御家人』(東京堂出版、2021年)、『大江戸旗本 春夏秋冬』(東京堂出版、2023年)、『仕事と江戸時代―武士・町人・百姓はどう働いたか―』(ちくま新書、2023年)、『長崎奉行遠山景晋日記』(共編、清文堂出版、2005年)などがある。

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