ジャンル 芸術の世界
早稲田校
浮世絵講座―歌川派の隆盛から新版画の時代へ
長井 裕子(浮世絵研究家、茂木本家美術館副館長)

曜日 | 土曜日 |
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時間 | 13:10~16:35 ※途中休憩をはさみます。 |
日程 |
全3回
・09月28日 ~
10月12日 (日程詳細) 09/28, 10/05, 10/12 |
コード | 130421 |
定員 | 30名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 17,820 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 20,493 |
目標
・浮世絵を通して江戸時代の歴史や文化を学びます。
・浮世絵を鑑賞しながら浮世絵の基礎知識を身につけます。
講義概要
幕末から明治期にかけて浮世絵界で一大勢力を誇った歌川派。歌川豊春に始まり、幕末には国貞(三代豊国)、国芳、広重など人気絵師を多数輩出しました。
その流れは浮世絵が廃れていった明治後期以降も形を変えながら続き、大正・昭和期には新しい木版画芸術である「新版画」の画家たちを送り出しました。
本講座では、豊春や豊国など歌川派黎明期に活躍した絵師をはじめ、国貞(三代豊国)、国芳、広重など幕末の巨匠たちや、激動の時代を生き抜いた明治期の国周や芳年、そして「新版画」の代表的な画家である伊東深水や川瀬巴水などを取り上げ、それぞれの画業を学びながら歌川派の流れを概観していきます。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 09/28 | 歌川派の創始と興隆 | 歌川派の祖である歌川豊春やその弟子の初代豊国、豊広など黎明期に活躍した絵師たちを取り上げ、豊春が発展させた、西洋の遠近法を使った「浮絵」や、写楽と同時期に出板された初代豊国の役者絵などについて学びます。 |
2 | 10/05 | 歌川派の隆盛と激動の時代 | 国貞(三代豊国)、国芳、広重などの絵師たちが一世を風靡した幕末から豊原国周や月岡芳年が活躍した明治期にかけての歌川派の流れを概観します。移り変わる時代や環境の中で絵師たちがどのように生き抜いていったのか作品や資料を通して考察します。 |
3 | 10/12 | 浮世絵の終焉と新しい版画の時代 | 錦絵が廃れていった明治後期以降の歌川派の絵師たちの動向について見ていきます。また、大正期には新しい木版画芸術「新版画」が誕生しますが、その分野を活躍の場とした伊東深水や川瀬巴水、ポール・ジャクレーなど歌川派の流れを汲む画家たちの画業を辿っていきます。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆休講が発生した場合の補講日は10/19(土)を予定しています。
講師紹介
- 長井 裕子
- 浮世絵研究家、茂木本家美術館副館長
- ハーバード大学EXT.スクール大学院修了。同大学大学院(GSAS)スペシャルスチューデント。「春信の大小と摺物」でクライト賞、「福をまねく!猫じゃ猫じゃ展」で秀逸企画賞など受賞。著書に『ねこのおもちゃ絵』(小学館)、『国芳と国貞』(三才ブックス)など。翻訳書に『葛飾北斎 万物絵本大全』(朝日新聞出版)など。元那珂川町馬頭広重美術館 主幹・学芸員。国際浮世絵学会常任理事、国際委員。