絵から読む『源氏物語』―国宝「源氏物語絵巻」を中心に

永井久美子（東京大学大学院准教授）

曜日	土曜日
時間	10:40～12:10
日程	全7回・09月28日～ 11月16日 (日程詳細) 09/28,　10/05,　10/12,　10/19,　10/26,　11/09,　11/16
コード	130102
定員	30名
単位数	1
会員価格	受講料 ¥ 20,790
ビジター価格	受講料 ¥ 23,908

目標

・『源氏物語』の原文の魅力に接する。
・日本古典文学に親しむ。
・やまと絵の魅力を知る。

講義概要

国宝「源氏物語絵巻」は、『源氏物語』の内容を絵画化した作例のうち、現存最古のものです。場面選択や構図が興味深いこの作品の絵を手がかりに、『源氏物語』の内容を味わってみましょう。原文は難しそうと思われる方も、ゆっくり解説しますので歓迎いたします。すでに『源氏物語』を読んだという方にも、改めて物語の魅力をお伝えできればと思います。絵が残る巻は限られていますが、むしろ抜粋で取り上げることを通して、『源氏物語』のハイライトをご紹介できればと思います。やまと絵の魅力もぜひ堪能してください。

各回の講義予定

回	日程	講座内容
1	09/28	第15帖蓬生	源氏と末摘花という女性が十年ぶりに再会する場面を読み解いてみましょう。
2	10/05	第16帖関屋	源氏と、今度は空蝉という女性とが再び巡り会う場面を読み解いてみましょう。
3	10/12	第36帖柏木	源氏の妻である女三の宮に恋焦がれた柏木という男性の末路の物語を読んでみましょう。
4	10/19	第37帖横笛	柏木遺愛の笛の行方の物語を読んでみましょう。
5	10/26	第38帖鈴虫	出家後の女三の宮と、彼女への執心消えやらぬ源氏の様子を見てみましょう。
6	11/09	第39帖夕霧	柏木亡き後の、源氏やその息子である夕霧たちの物語を追ってゆきます。
7	11/16	第40帖御法	源氏と、その最愛の妻である紫の上との最期の別れの場面を取り上げます。

ご受講に際して（持物、注意事項）

◆休講が発生した場合の補講は、12月7日(土)を予定しております。

講師紹介

永井久美子: 東京大学大学院准教授; 専門は比較文学、日本古典文学。博士(学術、東京大学)。主な業績に、「『源氏物語』幻巻の四季と浦島伝説」(『アジア遊学246』2020年)、『「世界三大美人」言説の生成』(東京大学ヒューマニティーズセンター、2020年)、「紫式部の近代表象」(『鹿島美術財団年報』2016年)など。

表示金額には、消費税等が含まれています。

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