ジャンル ビジネス・資格
早稲田校
実践的人事を学ぶ 世界で通用するHRMを知ろう
白木 三秀(早稲田大学名誉教授、国士舘大学大学院客員教授)

曜日 | 水曜日 |
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時間 | 19:00~20:30 |
日程 |
全10回
・10月02日 ~
12月04日 (日程詳細) 10/02, 10/09, 10/16, 10/23, 10/30, 11/06, 11/13, 11/20, 11/27, 12/04 |
コード | 130801 |
定員 | 30名 |
単位数 | 2 |
会員価格 | 受講料 ¥ 39,600 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 45,540 |
目標
・現代の人的資源管理(HRM)の基本的、実践的な知識を習得することを目的としています。
・様々なHRM分野の事実や現象を読み解くための手がかりやロジックを学びます。
・HRMとグローバリゼーションについての理解を深めたいと思います。
講義概要
本講座では、経営資源の中で最も重要な人的資源(HR)に関して基本的、実践的知識を学びます。採用・選抜、育成訓練、配置・活用、評価、処遇、さらには人間関係やコミュニケーションの在り方が、従業員のモチベーションや生産性、組織への帰属意識、あるいは従業員の幸福(Welfare)に大きな違いを生み出します。人的資源管理は、企業の経営理念・戦略に合致する形で設計され、実施される必要があるのです。さらに現代社会においては、HRの問題をグローバルに考える必要があります。本講座では、事例を多く取り入れた、より現実に近い、また理解のしやすいかたちで、国際的な人的資源管理の基本と実践について学んでいきます。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 10/02 | 人的資源管理(HRM )の概説 | 人的資源管理(HRM )とは何か、その枠組みについて説明する。その後、人事部の役割、人事の価値創出、ライン・マネジャーによるHRM、HRM専門家の要件などについて概観する。 |
2 | 10/09 | 採用とオンボーディング | 採用プロセス、募集とエンプロイヤー・ブランディング、従業員のための価値提案(EVP)、面接と双方向コミュニケーション、受け入れ(オンボーディング)などについて、事例とともに学ぶ。 |
3 | 10/16 | パフォーマンス・マネジメント | パフォーマンス・マネジメントとは何か、業績評価プロセスの諸要素:明確な評価基準、評価時期、公正な評価方法などについて、事例とともに学ぶ。 |
4 | 10/23 | 報酬と福利厚生 | 報酬と福利厚生の組み合わせは従業員の採用と定着にとって重要な要素である。コンペンセーション・フィロソフィー、金銭的報酬の構成要素、先進的な金銭的報酬の仕組み、非金銭的報酬の構成要素などについて、事例とともに学ぶ。 |
5 | 10/30 | キャリア・ディベロップメント・プラニング(CDP)と人材育成 | キャリアとは何か、CDPの各ステップ、企業による人事施策としてのキャリア・プラニング、ならびに各種従業員育成支援策について、事例とともに検討する。 |
6 | 11/06 | タレント・マネジメント(TM) | タレント・マネジメントとは何か、危機管理としてのタレント・マネジメント、キー・タレント・プールの構築と管理、グローバル・タレント・マネジメント(GTM)について、事例とともに議論する。 |
7 | 11/13 | コンプライアンスとリスク管理 | 現代の企業が直面するコンプライアンスとリスク管理について検討する。職場における差別、ハラスメント、データ・プライバシー、多国籍企業における留意点などについて、事例とともに学ぶ。 |
8 | 11/20 | エンプロイー・リレーションズ と労使関係 | 雇用関係の形成、企業文化・経営理念およびコンピテンシー・フレームワーク、エンプロイー・リレーションズ諸施策、従業員のメンタルな幸福、ダイバーシティとインクルージョンなどについて、事例とともに議論する。 |
9 | 11/27 | 海外派遣 | 海外派遣者の役割、選抜、派遣のプロセス(赴任中の諸課題、帰任後の課題)、報酬スキーム、日本企業が直面する諸課題などについて、事例とともに検討する。 |
10 | 12/04 | グローバル本社における人事部の活動 | グローバル本社における人事部門(GHQ HR)はトップ・マネジメントのビジネス・パートナーとしての中心的役割が期待される。企業理念の普及、パフォーマンス・マネジメントの基準及びプロセスの伝達、GTMの方法とプロセスの統括、グローバルな学習と人材育成の実施、HR情報システムの実施、グローバルHRネットワークの開発と強化などについて、事例とともに学ぶ。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆テキスト指定した『英語de人事 ―日英対訳による実践的人事― 』白木三秀、ブライアン・シャーマン著(文眞堂、2020年刊)の内容を中心に講義いたします。事前にお読みいただけると、より理解が深まります。同書には、英語の対訳も付いていますので、英語力を向上させることも期待されます。また、同書の中の事例を受講者に講義中に説明していただくことも予定しています。
テキスト
テキスト
白木三秀、ブライアン・シャーマン著『英語de人事 ―日英対訳による実践的人事―』(文眞堂)(ISBN:978-4830950728)
講師紹介
- 白木 三秀
- 早稲田大学名誉教授、国士舘大学大学院客員教授
- 1951年生まれ。早稲田大学大学院経済学研究科博士課程修了。博士(経済学)。国士館大学政経学部助教授・教授を経て、1999年4月〜2022年3月まで早稲田大学政治経済学術院教授。同年4月より現職。専門は人的資源管理論。最近の著書として『国際人的資源管理の比較分析』(有斐閣)、『グローバル・マネジャーの育成と評価』(編著、早稲田大学出版部)、『英語de人事』(シャーマンと共著、文眞堂)、『変革せよ!企業人事部 テレワークがもたらした働き方革命』(新書、早稲田大学出版部、2023年)、『新版 人的資源管理の力』(編著、文眞堂、2024年)等がある。