ジャンル 現代社会と科学

早稲田校

よくわかる!最新の経済問題とニュースの解説 新聞やテレビだけではわからない経済問題の考え方のコツを教えます

  • 秋講座

田中 秀臣(経済学者)

曜日 火曜日
時間 10:40~12:10
日程 全10回 ・10月01日 ~ 12月03日
(日程詳細)
10/01, 10/08, 10/15, 10/22, 10/29, 11/05, 11/12, 11/19, 11/26, 12/03
コード 130743
定員 30名
単位数 2
会員価格 受講料 ¥ 29,700
ビジター価格 受講料 ¥ 34,155

目標

・新聞やテレビが伝える最新の経済の話題を正確に理解できる。
・報道を鵜呑みにすることなく自分で情報を読み解ける。
・景気、雇用、年金、医療、米中対立の影響、物価の上昇、円安の影響、地球環境問題など、日本や世界の経済が展望できる。
・今年のノーベル経済学賞の解説や、AI(人工知能)と仮想通貨、世界各地の政治の激変と経済との関連など新しい経済動向の理解ができる。

講義概要

私たちが新聞やテレビなどで目にする経済問題を理解するために、知っておくべき点をわかりやすく解説していきます。例えば日本経済新聞や朝日新聞、海外の主要メディアの伝える経済問題をそのまま信じず、経済学の基礎を利用して自分なりの意見が言えるようにするのがこの講義の最終的な狙いです。まったく経済についての予備知識がなくとも、初歩からわかるように、楽しく講義を展開していきます。みなさんと本講座を通じて今日のさまざまな経済問題を考えていきたいと思います。ぜひお気軽に受講してください。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 10/01 日本と世界経済をわかりやすく展望する(入門日本・世界経済) 全体のイントロダクションです。具体的な新聞記事、テレビやネットなどの経済報道を素材に毎回とりあげてそれを誰にもわかる経済の基本から解説していきます。予備知識は不要で、毎回必要となる経済についての基本的な考え方とその応用を話していきます。 また時々の素材だけではなく簡単な経済学の知識の教授もします。初回ですので、現在の日本と世界経済の全体像を最新の話題を利用して概説したいと思います。特に身近な物価の上昇、景気の今後、少子高齢化を踏まえた日本経済や戦争や政治の激動を迎えている世界の最新の経済情勢をみていきたいと思います。
2 10/08 日本と世界の物価と生活の今後を考える 日本をはじめ米国、欧州など先進国経済はこの1・2年、物価上昇に悩んでいます。日本を中心にして、食糧やエネルギー(電気、ガスなど)の物価高騰の仕組みや、それをいかにして低くすることができるのか、最新のニュースを踏まえて解説します。そして今後の物価がどのように変化していくのか、また賃金や雇用などへの影響も多様な観点からマスコミがあまりふれない視点から解説します。
3 10/15 少子高齢化の中で、日本の財政危機はどうなるか 消費税、所得税、相続税などの税の問題、そして年金や医療などの維持可能性をめぐって、マスコミでは頻繁に財政危機が問題になっています。少子高齢化を迎える中で、国の借金(国債発行残高など)は1300兆円を超えようとしています。この「借金」をどう理解すればいいのか、またどう取り組むのか。最新の財政状況を国際的な観点から整理して、いまの日本の財政問題を考えていきたいと思います。
4 10/22 人生100年時代の経済問題を考える 医療、年金、そして人口減少などこれからの日本と世界の経済を考える上で、将来不安というものをどうとらえ、どう解決するのか、わかりやすく解説します。特に中小企業や非正規雇用、または外国人労働者問題などもこれからの日本の未来の経済の中でどう変化していくのか。長くなる人生の中でどのように将来設計を考えるべきか、経済学の基本から解説します。
5 10/29 もしトラかそれともバイデン続投か?:米国と欧州の経済問題を考える 最新の世界経済の動向を、主要経済圏であるアメリカ、そしてEUやイギリス経済の動きに絞って、みなさんが全体像を得やすいように講義していく予定です。特に金融不安、バイデン政権の経済政策や今年の米大統領選挙の経済的影響、株価、為替レートの動向や仕組みなどもわかりやすく解説していきます。
6 11/05 中国、韓国、北朝鮮、インド、そしてグローバルサウスの経済を日本との関連を含めて考える 経済大国の中国が不振です。その理由を習近平体制の政治や経済政策と絡めて分析します。また韓国、北朝鮮の経済の動向、またインドなどグローバルサウスといわれる国々の経済動向を日本との関連を含めて、最新のニュースを利用して解説していきます。
7 11/12 日本人はノーベル経済学賞を受賞できるか、そして世界の最先端の経済政策とはなにか 日本での緊縮経済思想、そしてアメリカのバイデン政権の経済政策の特徴である「現代のサプライサイド経済学」、またドイツなどヨーロッパの経済政策の特徴であるオルド自由主義経済学、そして話題のMMT(現代貨幣理論)をやさしく一から解説していき、日本や世界の動きを理解します。また今年度のノーベル経済学賞の受賞者の業績もわかりやすく解説します。
8 11/19 安全保障を経済の視点から考える 日本や周辺の国々との安全保障に関する最新の問題を経済の観点から解説していきます。またアメリカ、ヨーロッパ、中国、インド、ロシアなどの安全保障戦略と経済との関連にも注目します。
9 11/26 資産倍増計画はどこまで現実的か?ー最新の株価などを中心に解説ー 株、国債、不動産、外貨などさまざまな金融資産の動きを基本から解説していき、最新のニュースをとりあげて、今後の経済全体の動きとの関連をみていきます。また与党がこの20年以上推し進めている「貯蓄から投資へ」あるいは資産倍増計画がなぜうまくいかないのか、その問題点も考えていきます。
10 12/03 「脱成長」と人新世と地球環境を考える経済学 最近、注目を集める脱成長や地球環境の激変などを、経済学の長い歴史を踏まえて、考察していき、今後の日本と世界経済の行方を幅広い見地でみていきます。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆毎回、政治・経済・社会情勢等の変化に応じ、最新のトピックスを適宜取り上げて解説します。

講師紹介

田中 秀臣
経済学者
専門は経済思想史・日本経済論。最新刊に、『脱GHQ史観の経済学』(PHP新書)、高橋洋一氏との共著『日本経済再起動』(かや書房)、その他に『デフレ不況』(朝日新聞出版)、『雇用大崩壊』(NHK出版生活人新書)、『経済論戦の読み方』(講談社現代新書)等、著者多数。文化放送「おはよう寺ちゃん」火曜コメンテーター。主要新聞や雑誌など寄稿多数。『昭和恐慌の研究』で日経経済図書文化賞受賞。

  • 外国語 コースレベル選択の目安
  • 広報誌「早稲田の杜」
  • オープンカレッジ友の店