ジャンル 人間の探求
早稲田校
大乗仏教の基本思想
齋藤 直樹(早稲田大学講師)

曜日 | 水曜日 |
---|---|
時間 | 15:05~16:35 |
日程 |
全10回
・09月25日 ~
11月27日 (日程詳細) 09/25, 10/02, 10/09, 10/16, 10/23, 10/30, 11/06, 11/13, 11/20, 11/27 |
コード | 130511 |
定員 | 30名 |
単位数 | 2 |
会員価格 | 受講料 ¥ 29,700 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 34,155 |
目標
・大乗思想の基本的な教理の意味をよりよく理解する
・「大乗」の始まりを知る
・「中観」と「唯識」の枠組みを学ぶ
講義概要
仏教教理の中心をなす「業」に関する伝統的な理説の紹介から始めて、「大乗」の端緒を開いた『八千頌般若経』の要所を見渡したのち、「中観」と「唯識」に焦点を当てます。それぞれの思想圏における中心的関心事のいくつかを取りあげ、それらが基本的にはいかなる意味をもち、たがいにいかなる関係をもつかを考えていきます。たとえば中観における「縁起」「空」「表示」、唯識の「宿在(アーラヤ)識」「残存印象(習気)」「転変」などが題材となります。解説の典拠となる文献としてナーガールジュナ(龍樹)作『中論』とヴァスバンドゥ(世親)作『唯識二十論』と『唯識三十頌』を取りあげます。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 09/25 | 「業」の教理(1) | 世親作『阿毘達磨倶舎論』に説かれる「業」(1) |
2 | 10/02 | 「業」の教理(2) | 世親作『阿毘達磨倶舎論』に説かれる「業」(2) |
3 | 10/09 | 「大乗」の発端 | 『八千頌般若経』の重要箇所(1) |
4 | 10/16 | 「大乗」の基礎 | 『八千頌般若経』の重要箇所(2) |
5 | 10/23 | 「大乗」の展開 | 『般若心経』の原典解説(3) |
6 | 10/30 | 空の思想(1) | 龍樹作『中論』の帰敬偈 |
7 | 11/06 | 空の思想(2) | 龍樹作『中論』の理路 |
8 | 11/13 | 空の思想(3) | 龍樹作『中論』の思想 |
9 | 11/20 | 表識としての世界(1) | 世親作『唯識二十論』による「唯表識」の証明 |
10 | 11/27 | 表識としての世界(2) | 唯表識説における識の転変 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆本講座は2023年度秋学期に開講した同名講座とほぼ同じ内容です。
講師紹介
- 齋藤 直樹
- 早稲田大学講師
- 1962年東京都出身。早稲田大学大学院東洋哲学専攻博士課程満期退学後、ドイツ・マールブルク大学にてPh.D.取得。著書『Das Kompendium der moralischen Vollkommenheiten』、論文「転変としての世界」「ナーガールジュナの馬」「「歩行者」の「歩行」」「ガンダルヴァの都城」等がある。