ジャンル 芸術の世界

早稲田校

寺院建築さんぽ―近現代に通ずるその建築美に迫る 日本古代・アジア篇

  • 秋講座

小岩 正樹(早稲田大学准教授)

曜日 金曜日
時間 10:40~12:10
日程 全10回 ・09月27日 ~ 12月13日
(日程詳細)
09/27, 10/04, 10/11, 10/25, 11/08, 11/15, 11/22, 11/29, 12/06, 12/13
コード 130425
定員 30名
単位数 2
会員価格 受講料 ¥ 29,700
ビジター価格 受講料 ¥ 34,155

目標

・寺院建築の歴史や建築的特徴について理解を深める。
・寺院建築の鑑賞のしかたを身につける。
・寺院建築が現代に及ぼしている影響を考える。

講義概要

日本の伝統的建造物のなかで、数としても影響としても寺院建築が占める割合は大きく、日本の建築史は寺院建築史とともにあったと言っても過言ではないでしょう。講義では、豊富な事例をもとに、寺院建築の造形の意味や建築的機能について、変遷を追うことで多面的に学んでゆきます。寺院建築のみかたを身につけることを通じて、日本文化一般、延いては現代へも継承された影響について考えてゆきます。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 09/27 寺院建築とは? 授業のガイダンスと、寺院建築の基本的な構造の仕組みや、機能、用語など、授業全体が把握しやすくなるような事柄について概説します。
身舎と庇、内陣と外陣、架構、屋根、組物など。
2 10/04 古代の寺院建築(1) 仏教の伝来とともに登場した日本の飛鳥時代の寺院建築について、基本的な形式とその荘厳に着目しながら学びます。
Ex) 飛鳥寺、法隆寺の伽藍配置や意匠、構造など
3 10/11 古代の寺院建築(2) 飛鳥時代に続いて仏教文化が大きく展開する奈良時代の寺院建築について、形式の継承と変化に着目しながら学びます。
Ex) 唐招提寺、新薬師寺などの伽藍配置や意匠、構造など
4 10/25 古代の寺院建築(3) 飛鳥時代に続いて仏教文化が大きく展開する奈良時代の寺院建築について、特にその荘厳に着目しながら学びます。
Ex) 薬師寺、東大寺、興福寺などの伽藍配置や意匠、構造など
5 11/08 古代寺院建築の鑑賞 復習を兼ねて、講座で学んだ寺院建築を中心に、多くの写真や録画映像を用いた解説を通じて知識を深めます。
Ex) 法隆寺、奈良の寺院など
6 11/15 寺院建築と神社建築 寺院建築とその建築形式が対比される神社建築について、両者の相違を通じて学びます。
Ex) 伊勢神宮、出雲大社、春日大社、賀茂神社など
7 11/22 アジアの寺院建築(1) 日本に影響を与えた祖型と捉えられるインドをはじめとする南アジア・東南アジアの寺院建築について学びます。
Ex) アジャンター石窟、マハーボーディ寺院、ボロブドゥールなど
8 11/29 アジアの寺院建築(2) 建築文化の伝播として日本と直接交流のあった中国・韓半島などの寺院建築について学びます。
Ex) 仏光寺大殿、独楽寺観音閣、仏国寺、鳳停寺極楽殿など
9 12/06 アジアの寺院建築の鑑賞 講座で学んだ寺院建築を中心に、映像資料を用いた解説を通じて、復習を行いながら知識を深めます。
Ex) インドと中国の石窟寺院、東南アジアの寺院建築、中国五台山、韓国慶州など
10 12/13 寺院建築をつくる人々 伝統的世界のなかで、寺院建築を造営した人々の活動について学びます。
Ex) 行基などの僧侶や造営組織など

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆2023年度秋の同名講座に一部新たな知見を加えて再構成しています。

備考

10月18日(金)は休講になりました。補講は12月13(金)に実施いたします。

講師紹介

小岩 正樹
早稲田大学准教授
神奈川県生まれ。博士(工学、早稲田大学)。専門分野は、建築史学、文化財保存学。大学講義として、日本建築史、世界建築史、文化遺産と保全、建築文化論などを担当。建築紹介書籍として、『日本近代建築大全』(共著、講談社)、『東京いちどは訪れたいお寺の名建築』(エクスナレッジ)など。

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