ジャンル 芸術の世界

早稲田校

【対面+オンラインのハイブリッド】はじめての日本美術史 名品でたどる江戸時代

  • 秋講座

新江 京子(女子美術大学講師)

曜日 火曜日
時間 10:40~12:10
日程 全10回 ・10月01日 ~ 12月03日
(日程詳細)
10/01, 10/08, 10/15, 10/22, 10/29, 11/05, 11/12, 11/19, 11/26, 12/03
コード 130410
定員 70名
単位数 2
会員価格 受講料 ¥ 29,700
ビジター価格 受講料 ¥ 34,155

目標

・日本美術をもっと身近に楽しむための基礎知識をお話しします。代表的な作品や作家に親しみ、技法や用語、主題、時代背景などを学んで日本美術への理解を深めていきましょう。

講義概要

秋学期は江戸時代を中心に、前時代の伝統を受け継いだ日本美術がどのように変化、発展したかをお話しします。絵画、彫刻、工芸などの名品を鑑賞しつつ、それぞれの時代の思想や社会情勢など歴史的な背景を知る事で、作品を生み出した人々の想いに迫ります。初心者の方に向けた授業ですが、最新の研究成果や展覧会情報なども随時ご紹介していく予定です。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 10/01 幕府の美術と狩野派 戦乱の世の終わりと新たな時代の幕開け。徳川の治世を象徴する日光東照宮や二条城などの建造物と、狩野探幽に代表される江戸の狩野派を中心に、江戸時代初期の美術を概観します。
2 10/08 京の雅 伝統と革新 長い歴史を誇る京の都を中心に、王朝文化を受け継ぎつつも新たな美の様式が展開します。繊細な美を追求した桂離宮、伝統的な「やまと絵」を発展させた土佐派、都市の流行を表現する染色や陶芸などをご紹介します。
3 10/15 琳派 17世紀以降、宮廷の雅な文化と町衆の活力が相まって新たな造形が生み出されました。伝統を取り入れつつ独創的な造形を確立した本阿弥光悦、俵屋宗達や尾形光琳など「琳派」の作品を見ていきます。
4 10/22 庶民信仰の美術 禅画・円空・木喰 仏教のひろがりとともに、仏教美術にも庶民のための親しみやすい表現が生まれました。民衆の教化に力を尽くした江戸前期の円空や白隠、素朴な表情が魅力的な江戸後期の木喰や仙厓など。近年評価の高まる庶民信仰の美術をご紹介します。
5 10/29 中国ブームと日本の文人画 海外貿易の活性化で、18世紀の日本では様々な美術のムーブメントが生まれました。「文人画」とはもともと、中国で画を職業としない教養人たちが手掛けた絵画のことですが、日本では独自の作風に発展します。池大雅、与謝蕪村らののびやかな作品世界を鑑賞します。
6 11/05 洋風画と円山四条派 中国や西洋から最新の文化がもたらされ、伝統的な美術と融合してそれまで無かった写実的・合理的な表現が生まれます。円山応挙や秋田蘭画、銅版画など、「視覚の革命」ともいえる展開についてお話します。
7 11/12 18世紀の京都画壇 江戸中期、文化人たちの集まる京の地で従来の文化を一新するような民間の新しい動きがあらわれました。近年ますます人気の高い、伊藤若冲、曽我蕭白、長澤蘆雪などの個性的な活躍をご紹介します。
8 11/19 抱一・其一と江戸の粋 尾形光琳から約百年後の19世紀。「琳派」の作風は江戸の地で受け継がれ、新たな展開をみせます。酒井抱一ら、江戸に育った趣味人の洗練された感覚で再生された「江戸琳派」を中心に、この時代の傾向を追います。
9 11/26 浮世絵と江戸文化 都市が発達して町人文化が花開き、大衆のための美術が栄えます。のちに西洋にも大きな影響を与えた「浮世絵」を中心に、江戸文化の誕生と発展を見てみましょう。
10 12/03 文明開化の美術 ―幕末から明治時代― 幕末から明治にかけての激動期、本格的な西洋文化との出会いは日本美術に大きな衝撃をもたらしました。「美術」「芸術」という概念が生まれた時代の動向を概観します。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆はじめての方も、続けての方もご受講いただけます。
◆本講座は対面でもオンラインでも受講できるハイブリッド形式の講座です。 対面・オンラインのご都合のよい形式でご受講いただけます。
◆オンラインは、Zoomのウェビナー形式を使用しています。
◆講師は早稲田校の教室で講義し、その講義がオンラインで同時配信されます。
◆対面で受講するときは、「受講証兼教室案内」に記載された教室へお越しください。「受講証兼教室案内」は開講が確定してから送付されます。
◆オンラインで受講するときは、マイページからご受講ください。
◆オンラインでの受講を予定している方は、お申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。 
◆本講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30までに公開します。インターネット上で1週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。  
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講師紹介

新江 京子
女子美術大学講師
東京都生まれ。早稲田大学大学院博士後期課程満期退学。専門分野は日本絵画史、特に近世の京都画壇。論文に「若冲画と大岡春卜の画譜―版本学習と「物に即する」画の考察」(『美術史』第161号)、「伊藤若冲の歌仙絵を読み解く」(『美術史研究』第50冊)ほか。

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