ジャンル 世界を知る

早稲田校

映画・TVドラマや文学作品などで巡るイングランド・アイルランド・スコットランド

  • 秋講座

井伊 順彦(英文学者)

曜日 月曜日
時間 15:05~16:35
日程 全8回 ・09月30日 ~ 12月02日
(日程詳細)
09/30, 10/07, 10/21, 10/28, 11/11, 11/18, 11/25, 12/02
コード 130336
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 23,760
ビジター価格 受講料 ¥ 27,324

目標

・イングランド、アイルランド、スコットランドにおける各地の様子を映像と活字で知る。
・取り上げる計8カ所の魅力や特徴を独自の視点から探る。
・近代以降のイギリスとアイルランド両国の関係も学ぶ。

講義概要

イングランド、アイルランド、スコットランドから計8カ所の都市・地域を選び、映画・TVドラマや文学作品などの題材から、各々の魅力や特徴を探る。「文化は豊かな生を営むための糧」という概念のもと、「文化」を広義に捉えて、政治的問題なども含めて硬軟とりまぜた項目を扱う。イギリスとアイルランドという隣国同士のあいだに横たわる歴史的問題にも目を向ける。単なる観光案内の域を超えて、各地の個性や実情を捉え、人々の生活ぶりを知るように努めたい。受講者のみなさんと明るく華やかな時空間を分かち合いながら、ともに知識を得たり思考を深めたりしてゆきたいと思います。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 09/30 オクスフォード イングランド南部の学園都市。市内を中心に、郊外にも目を向ける。複数の有名カレッジやボドリアン図書館、ゆかりの文化人などを紹介するほか、市の成立事情やオクスフォードという地名の意味について解説する。市内を舞台とする小説を読み、映画(おなじみの作品を用意)を観る。
2 10/07 ケンブリッジ オクスフォードの北東に位置する学園都市。市内を中心に、郊外にも目を向ける。複数の有名カレッジや橋(ブリッジ!)、ゆかりの文化人などを紹介するほか、市の成立事情やケンブリッジという地名の意味について解説する。また、ケンブリッジ大学内に存在する某〝秘密〟会(1820年創設)についても紹介する。もちろん小説や映画も用意する。
3 10/21 リバプール イングランド北部を代表する港湾都市。1830年にマンチェスターとのあいだで初の実用的鉄道が敷かれるなど、産業革命の歴史には欠かせない存在。ビートルズはじめ、ゆかりの文化人も紹介する。19世紀半ばから現代までの変遷に関する各種資料を読み、市内を舞台とする映画など映像作品を観る。
4 10/28 グラスゴーとその周辺 スコットランド最大の都市。当地や周辺地域(西部高地)を舞台とする複数の小説を読みながら、市内の名所やスコットランド人気質、イングランド人のスコットランド(人)観などを探る。複数の映像作品も用意する。
5 11/11 ダブリン アイルランド共和国の首都。2023年の秋学期ではジェイムズ・ジョイスを取り上げたが、今回はジョイス以外の文人たちの作品を読みながら市内散歩をする。アイルランドの精神やイングランドとの複雑な関係も探る。映画『マグダレンの祈り』などを観る。
6 11/18 デボン州 イングランド南西部の温暖な地。アガサ・クリスティの生誕地トーキー、イングランド最古の都市エクセター、シャーロック・ホームズ物など様々な小説の舞台となったダートムアなどがある。当地を舞台とする小説を読み、映画やTVドラマ(おなじみの作品を用意)を観る。
7 11/25 グリニッジ ロンドンのテムズ川東岸に位置する土地。1997年にマリタイム・グリニッジとして世界遺産に登録された。王立天文台をはじめ、海洋国家イギリスの歴史を主導した各種施設を紹介する。かつて当地で発生した爆破未遂事件をもとにした小説を読み、現代世界にも通じるある問題について考える。当地を紹介する映画など映像作品も観る。
8 12/02 ベルグレイビア ハイドパークの南に位置するロンドンの高級住宅街。近くには華やかな店が立ち並ぶナイツブリッジやスローン街があり、ロンドン有数のおしゃれな地区でもある。略歴や景観を紹介することのほか、当地を舞台とする小説を読み、『ダウントン・アビー』などTVドラマを観る。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は、12月9日(月)を予定しています。
◆必要に応じて英語原文を参照することもあるので、英和辞書(スマホで十分)があると便利かもしれません(翻訳や解釈は、講師がおこないます)。
◆2023年度秋学期の講座とタイトルが一部重なりますが、新たな内容(地域研究)です。

講師紹介

井伊 順彦
英文学者
早稲田大学院博士前期課程(英文学専攻)修了。編訳書にサキ『レジナルド』(kindle版、ディスカヴァー・トゥエンティワン)、サキ『四角い卵』(風濤社)、R・Ⅼ・スティーヴンソン『眺海の館』(論創社)、英国モダニズム短篇集『自分の同類を愛した男』、『世を騒がす嘘つき男』(ともに風濤社)など。単独訳書にD・H・ロレンス『黙示録論ほか三篇』、コリン・ウィルソン『必須の疑念』(ともに論創社)など多数。英国ジョウゼフ・コンラッド協会、英国バーバラ・ピム協会、英国トマス・ハーディ協会各会員。
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