ジャンル 世界を知る
早稲田校
エジプト学概論 古代エジプトのファラオ
近藤 二郎(早稲田大学名誉教授)

曜日 | 木曜日 |
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時間 | 15:05~16:35 |
日程 |
全5回
・09月26日 ~
10月24日 (日程詳細) 09/26, 10/03, 10/10, 10/17, 10/24 |
コード | 130316 |
定員 | 30名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 14,850 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 17,077 |
目標
・古代エジプトのファラオの歴史について基礎から学ぶ。
・中王国第11王朝と第12王朝の歴代ファラオについて学ぶ。
・古代エジプトの中王国時代の誕生と終焉について理解を深める。
講義概要
古代エジプトは、ひとりの王(ファラオ)のもとで、前3000年の第1王朝以降、支配が確立された国家であった。同じ王(ファラオ)といっても、その特徴や王権観は時代によって異なっている。本講座では、古代エジプトの中王国時代のファラオを取り上げ、それぞれのファラオについて概観するとともに、中王国時代の特徴についても詳細に説明をしていく。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 09/26 | 第11王朝後半と第12王朝の出現 | 第11王朝メンチュヘテプ2世によりエジプト全土が再統一され、第11王朝の本拠地であるテーベを王都とするエジプト中王国が開始された。しかしながら、第11王朝末期の宰相であったアメンエムハトは王位を奪い第12王朝を樹立し、アメンエムハト1世として即位した。アメンエムハト1世は、王都をテーベから北のイチ・タウイに遷した。 |
2 | 10/03 | アメンエムハト1世の暗殺と『シヌヘの物語』 | 第12王朝初代のアメンエムハト1世は、新都イチ・タウイの西に位置するリシェトに彼のピラミッドを建造している。しかし、アメンエムハト1世は暗殺されてしまった。息子で共同統治者であるセンウセレト1世が、反乱を鎮圧し王位を継承した。このアメンエムハト1世暗殺事件を題材にした作品が『シヌヘの物語』である。『シヌヘの物語』やアメンエムハト1世の治世を考えていく。 |
3 | 10/10 | センウセレト1世・アメンエムハト2世・センウセレト2世 | 第12王朝2代目のセンウセレト1世の治世は、父王アメンエムハト1世の暗殺後の不安定な情勢の時代であった。そのため王は、国内の州侯の力をある程度、認める政策をとったため地方に州侯たちの壮麗な岩窟墓が造営された時代であった。そして、センウセレト1世に続くアメンエムハト2世とセンウセレト2世の治世についても説明していく。 |
4 | 10/17 | センウセレト3世とアメンエムハト3世 | 第12王朝センウセレト3世とアメンエムハト3世の治世は、強力な王権のもと大いに興隆した時代であった。センウセレト3世とアメンエムハト3世の治世の出来事の詳細と強力な王権の特徴について説明する。当時の代表的な建造物も紹介していく。 |
5 | 10/24 | アメンエムハト4世・セベクネフェルウ女王と第12王朝の終焉 | 繁栄したアメンエムハト3世の治世後、王権は急速に弱体化していった。アメンエムハト4世の死後、彼の王妃であったセベクネフェルウが王位に就き、セベクネフェルウ女王となって統治したが、彼女の短い治世の後、第12王朝は滅亡してしまう。この時期のアジア地域との情勢やエジプトにおけるアジア人の存在に関して説明する。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆休講が発生した場合の補講日は10月31日(木)を予定しています。
講師紹介
- 近藤 二郎
- 早稲田大学名誉教授
- 東京生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程満期退学。元早稲田大学文学学術院教授。1976年より47年間にわたりエジプト・ルクソール地区の発掘調査に従事。専門はエジプト学、天文学史。著書に『ものの始まり50話』(岩波ジュニア新書)、『エジプトの考古学』(同成社)、『ヒエログリフを愉しむ』(集英社新書)、『星座の起源』(誠文堂新光社)、『古代エジプト解剖図鑑』(エクスナレッジ)。