ジャンル 日本の歴史と文化
早稲田校
茶の湯の歴史 禅と茶・詳解編 禅茶一心『禅の中の茶・茶の中の禅』―安心の中、穏やかな日々を生きる
山﨑 仙狹(禅茶・茶道研究家、華道家、吉備国際大学客員教授)

曜日 | 月曜日 |
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時間 | 13:10~14:40 |
日程 |
全10回
・09月30日 ~
12月16日 (日程詳細) 09/30, 10/07, 10/21, 10/28, 11/11, 11/18, 11/25, 12/02, 12/09, 12/16 |
コード | 130234 |
定員 | 30名 |
単位数 | 2 |
会員価格 | 受講料 ¥ 30,700 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 35,155 |
目標
・日々の生活は「禅の心茶の心」で成り立っている事を結びます。
・日常生活に沢山の禅語を使い生活している事を繋ぎます
・日本独自の茶道「わび茶」とは何かを南方録から学びます
・禅の中の茶、茶の中の禅、自己を見つめる事で「今を安心して生きる」事を目標とします
講義概要
「禅の中の茶・茶の中の禅」を繋ぎながら自分の心と向き合う「時」を作るきっかけとして頂く講座です。
鎌倉時代、栄西禅師により茶が招来され禅が定着、禅茶一心の始まりです。茶人村田珠光は一休宗純に参禅して「我慢我執を取ることは自分の心に振り回されない」事を学び、「茶も仏法の中にある」と悟りました。日本独自の茶道「わび茶」が誕生致します。この「わび茶」は武野紹鴎、千利休へと受け継がれ、武将達が心の支えとして生活に取り入れた事により日本文化として現在に継承されています。
南方宗啓が千利休から茶の教えを綴った『南方録』を参考にしながら日々の生活の中にある禅と茶の心を結びます。春学期に引き続きさらに考察します。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 09/30 | 日本に茶と禅が将来された経緯 | 鑑真・空海・最澄そして栄西禅師と繋がる禅と茶の道をたどります |
2 | 10/07 | 日本の茶祖・栄西禅師 | 栄西禅師についてー「悟り」ー生い立ちから遷化まで 禅の定着、茶の将来についてを考察いたします |
3 | 10/21 | わび茶の誕生① | 村田珠光は禅を基に日本独自の茶道を誕生させます。 禅僧・一休宗純についてー「悟り」ー生い立ちから遷化まで |
4 | 10/28 | わび茶の誕生② | 日本独自の茶道を「わび茶」と言います。 禅から学ぶお釈迦様の教えと「わび茶」の概念そして継承 |
5 | 11/11 | 『実習』・茶室にて禅と茶を繋ぐ | 南方録の覚書ー「茶の湯は第一仏法を持って修行得道することなり」 茶室にて禅と茶と心を繋ぎます |
6 | 11/18 | 禅茶一心・南方録を読みながら | 南坊宗啓と千利休の関係とはどういう事かを説明します。 禅の中の茶、茶の中の禅を読み取る |
7 | 11/25 | 禅茶一心・南方録を通して己を視つめる | 南方録から読み取る「禅」の教視 |
8 | 12/02 | 『体験』・禅寺にて禅と茶を繋ぐ | 坐禅(椅子可能)法話・禅の中の茶、茶の中の禅を体験します。 禅茶一心ー「茶の湯は第一仏法を持って修行得道することなり」 |
9 | 12/09 | 禅茶一心・禅と茶を通して己を視つめる | 南方録から読み取る 『本来無一物』を栄西禅師は『大哉心乎』(大いなるかな心や)と自らの悟りを得ます |
10 | 12/16 | 禅茶一心・禅と茶を通して己を視つめる | 禅とは心から心に伝えることです。安心して生きることが何より大切な事と導かれます 禅茶一心を通して自己を見つめる事で、安心、優しく穏やかに生きる事を学びます |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆茶道の経験は関係なく学ぶ講座です。
◆『南方録』の真偽は別として、茶の道第一の書として重視し、参考にします。
◆初めての方でも難なく十分楽しんでいただける内容です。
◆教室外講義として、茶室での実習、禅寺参拝を予定しています。詳細は実施の前の回でご案内を配付します。移動に時間がかかりますので、お申込みの際は、前後に時間の余裕をお持ち下さい(会場の都合により日程が変更になる場合があります)。
◆禅寺参拝は現地集合・現地解散となります。交通費等の費用は別途実費ご負担となります(参拝料は受講料に含まれます)。
講師紹介
- 山﨑 仙狹
- 禅茶・茶道研究家、華道家、吉備国際大学客員教授
- 禅茶一心・茶禅一味「禅茶・仙狹會」主。禅と茶を基に日本独自の茶の道「わび茶」が誕生。茶は仏法の中にあり、「わび・さび」の真髄は正直に慎み深くおごらぬ様生きることである。各大学・専門学校・仙狹道場にて日本茶道の原点「禅茶」「花を生けること」を指南。和装着装講師。