ジャンル 文学の心

早稲田校

音楽・美術から出会う芥川龍之介 蓄音機・SPレコードでの追体験

  • 秋講座

庄司 達也(横浜市立大学教授)

曜日 土曜日
時間 13:10~16:35 ※途中休憩をはさみます。
日程 全2回 ・09月28日 ~ 10月12日
(日程詳細)
09/28, 10/12
コード 130157
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・日本の近代文学の作家たちと美術、音楽などの芸術との関わりを知ることで、作家や文学作品自体への理解を深める。
・文学と関連する隣接諸領域への関心と理解を深めることで、より精緻な読解の獲得を目指す。

講義概要

古今東西の「知」を自らのものにしようとした若き日の芥川龍之介の芸術との出会いと受容をテーマとします。
芥川龍之介は、美術作品や音楽に強い関心を持っていました。毎年秋に開催される文部省展覧会をはじめとして、評判の良い催事には積極的に足を運んだ模様です。そういう芥川のことを友人の久米正雄は、「何でも「知らない」と云ひたくない男」と評しました。
講義では、芥川文学の「美」の淵源となった美術と音楽について、彼の残した作品や書簡、或いは蔵書などを手がかりとして迫ります。
また、2日目の「音楽から出会う芥川龍之介」では、講師の所蔵する蓄音機とSPレコードを活用して皆さんと共に追体験を試みます。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 09/28 美術から出会う芥川龍之介 「芥川龍之介と美術」をテーマに、書簡やエッセイ、作品に登場する美術家、芸術家に注目します。古今東西の「知」に向き合った芥川龍之介の好奇心は、如何なるジャンルをも飛び越えて、とどまるところを知りません。文部省展覧会や美術院展に通い、旺盛な知識欲を満たそうとする青年の姿を、そして芸術の真の意味を知って自らの道を再発見する若き芥川の姿を、皆さんと共に確認します。
2 10/12 西洋音楽から出会う芥川龍之介 「芥川龍之介と西洋音楽」をテーマに、書簡やエッセイなどから芥川の音楽体験を紹介します。芥川が聴いた音楽家の奏でる楽曲を、当時に近い音源のSPレコードを使い追体験しましょう。

備考

10月5日(土)15:05~16:35の講義は休講となりました。補講は、10月12日(土)13:10~14:40に行います。

講師紹介

庄司 達也
横浜市立大学教授
1961年東京生まれ。芥川龍之介の〈人〉と〈文学〉を主たる研究テーマとするが、出版メディアと作家、読者の関係などにも関心を強くしている。近年は、近代の作家たちが聴いた音楽を蓄音機とSPレコードで再現するレコード・コンサートなども企画している。編著書に『芥川龍之介ハンドブック』(鼎書房)、『日本文学コレクション 芥川龍之介』(共編著、翰林書房)、『芥川龍之介全作品事典』(共編著、勉誠出版)、ほか。
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