ジャンル 文学の心

早稲田校

シェイクスピアのことばと文化 『お気に召すまま』とシェイクスピアの喜劇

  • 秋講座

冬木 ひろみ(元早稲田大学教授)

曜日 金曜日
時間 10:40~12:10
日程 全10回 ・09月27日 ~ 12月06日
(日程詳細)
09/27, 10/04, 10/11, 10/18, 10/25, 11/08, 11/15, 11/22, 11/29, 12/06
コード 130139
定員 30名
単位数 2
会員価格 受講料 ¥ 29,700
ビジター価格 受講料 ¥ 34,155

目標

・シェイクスピアの劇を原文で読めるような力をつける。
・シェイクスピア時代の文化的・社会的状況を知る。
・演劇全般に対する理解を深める。

講義概要

春講座に引き続きシェイクスピアの『お気に召すまま』を原文で読んでゆきます。毎回、当時の文化や社会的事情などの解説をし、劇の映像もご覧頂きながら、翻訳だけではわからない原文の言葉の深い意味や重層性などを読み解いてゆきたいと思っています。今期は4幕2場から劇の最後まで読み進める予定です。男装したロザリンドとオーランドーとの恋愛を中心に、最終的には階級や環境の異なる4組のカップルが誕生する最後の場面は圧巻です。また、女性主人公であるロザリンドがエピローグを語ることも異例ですが、劇構造から見ても非常に興味深いものとなっています。シェイクスピアの描いた牧歌の世界を堪能して頂ければと思っています。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 09/27 シェイクスピアの喜劇の特異性/4幕2場を読む これまでの『お気に召すまま』の劇の内容を振り返りつつ、シェイクスピアの喜劇の構造を考えてみたいと思います。
2 10/04 『お気に召すまま』4幕3場を読む(1) 羊飼いの恋とそれに対する非難・皮肉(牧歌の伝統に照らして)
3 10/11 『お気に召すまま』4幕3場を読む(2) オリヴァーとは何者? シェイクスピアの人物の心変わり/突然の改心という状況のフィクション性について
4 10/18 『お気に召すまま』4幕3場を読む(3) シーリアとオリヴァーの結婚の特異性:恋愛は本物?
5 10/25 『お気に召すまま』5幕1場を読む Williamの役割と道化の結婚について
6 11/08 『お気に召すまま』5幕2場を読む(1) 当時の一目惚れの真相
7 11/15 『お気に召すまま』5幕2場を読む(2) 想像力の破綻から最後の場面へ向かっての恋愛模様
8 11/22 『お気に召すまま』5幕3場を読む シェイクスピア時代の音楽について
9 11/29 『お気に召すまま』5幕4場を読む(1) ロザリンドの男装と劇中での認識について(ロザリンドの男装は見破られたのか?)
10 12/06 『お気に召すまま』5幕4場を読む(2): 結婚の諸相と階級意識について、エピローグについて

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆2024年度春学期の継続講座ですが、新規の方も歓迎します。

テキスト

テキスト
『As You Like It(The Oxford Shakespeare)』(Oxford University Press)(ISBN:978-0199536153)

講師紹介

冬木 ひろみ
元早稲田大学教授
早稲田大学第一文学部卒業後、同大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。2008年度英国ケンブリッジ大学客員研究員。専門分野はイギリス演劇、特にシェイクスピア。編著書に『ことばと文化のシェイクスピア』(早大出版部)、『甦るシェイクスピア』(研究社)などがある。
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