ジャンル 文学の心

早稲田校

永井荷風を読む、随筆・日記から見る「東京」 『夏の町』『日和下駄』から『断腸亭日乗』へ

  • 春講座

中島 国彦(早稲田大学名誉教授)

曜日 金曜日
時間 13:10~14:40
日程 全8回 ・04月19日 ~ 06月14日
(日程詳細)
04/19, 04/26, 05/10, 05/17, 05/24, 05/31, 06/07, 06/14
コード 110117
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 23,760
ビジター価格 受講料 ¥ 27,324

目標

・永井荷風の作品に親しみ、その魅力を考える。
・「随筆」の文学的表現の特色を確認する。
・荷風の日記から、荷風の人間性を確かめる。

講義概要

昨年は、荷風の日記『断腸亭日乗』に親しみ、『ふらんす物語』『腕くらべ』『濹東綺譚』の3作を読みました。今年は、「東京」を背景に書いた随筆として、『夏の町』(明治43年)をまず読み、大正期の随筆の代表作『日和下駄』(大正3〜4年)を分析します。その後、大正6年から書き始められる『断腸亭日乗』を、新しい刊本でていねいに読み進めます。まず、岩波文庫『荷風随筆集(上)』を、お手元にご用意ください。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 04/19 『夏の町』の世界 明治期の随筆『夏の町」を手がかりに、日露戦後の東京を分析します。
2 04/26 『日和下駄』成立まで 大正始めの荷風の歩みを紹介します・
3 05/10 『日和下駄」の世界・その1 作品を少しずつ読み進めます。
4 05/17 『日和下駄」の世界・その2 引き続き作品を読み進めます。
5 05/24 『断腸亭日乗』の「東京」・その1 日記に描かれた東京を分析します。その1。
6 05/31 『断腸亭日乗』の「東京」・その2 日記に描かれた東京を分析します。その2。
7 06/07 『断腸亭日乗』の「東京」・その3 日記に描かれた東京を分析します。その3。
8 06/14 『断腸亭日乗』の「東京」・その4 日記に描かれた東京を分析します。その4。

テキスト

テキスト
永井荷風『『荷風随筆集(上)』』(岩波文庫)(ISBN:978-4003104170)

講師紹介

中島 国彦
早稲田大学名誉教授
1946年東京都生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了、博士(文学)。公益財団法人日本近代文学館理事長。日本近代文学専攻。著書『近代文学にみる感受性』(筑摩書房)、『夏目漱石の手紙』(共著、大修館書店)、『漱石の愛した絵はがき』(共編、岩波書店)、『漱石の地図帳―歩く・見る・読む』(大修館書店)、『森鷗外 学芸の散歩者』(岩波新書)等。

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