ジャンル 現代社会と科学

中野校

がん発見のメカニズム―PET検査と代謝

  • 冬講座

梶村 眞弓(元慶應義塾大学教授)

曜日 木曜日
時間 10:40~12:10
日程 全2回 ・02月29日 ~ 03月07日
(日程詳細)
02/29, 03/07
コード 340714
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 5,940
ビジター価格 受講料 ¥ 6,831

講義概要

PETとは 陽電子放出断層撮影の略で、 放射能を含む薬剤を用いる核医学検査の一つです。組織代謝(生化学的機能)を画像化することで異常を発見します。全身を短時間でスキャンでき、 さらにわずか5ミリの微小がんを見つけ出す感度のよい診断法です。皆様の中にも、 人間ドックを補完するがん検査の選択肢として、 考慮していらっしゃる方も多いのではないでしょうか。PET検査とは一体どのような原理に基づいた技術であるかを、 一緒に学んでみませんか。まずは正常細胞とがん細胞の代謝の違いを探検しましょう。次にPET技術が、 がんの特性をどのように応用しているかをみていきましょう。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 02/29 PET検査を支える代謝生化学の概念 まず質問です。私たちは何のためにご飯を食べるのでしょうか? 私たちは炭水化物, タンパク質, 脂質を燃料として, 細胞内でATPというエネルギーを生産しています。質問の答えは, ATPを作るためです。さてはじめに, 正常な細胞が炭水化物代表のブドウ糖をどのように「代謝」してATPを生産し, どのように使っているかを, 動画を使って紹介します。一方, がんはブドウ糖が大好物で, 正常細胞よりはるかに多くのブドウ糖を消費します。講義後半は, がん細胞がブドウ糖を巧妙に利用して増殖していく戦略を解説します。
2 03/07 PETスキャン:5ミリのがんをみつけるスーパー画像診断法 PET検査は, がん細胞がブドウ糖を大量消費する特性を利用した技術です。フルオロデオキシグルコース(FDG)という放射性薬剤を体内に投与し, からだの中でのFDGの分布を特殊なカメラでとらえて画像化します。PET検査の実際の流れ, 長所と短所を解説します。

講師紹介

梶村 眞弓
元慶應義塾大学教授
1995年、カリフォルニア大学デイヴィス校 生理医学系博士課程修了。大西洋を渡り、ロンドン・インペリアルカレッジ医学部で研鑽。1999年、慶應義塾大学 医学部 医化学教室で日本でのキャリアをスタート。脳梗塞後遺症を軽減したいという思いのもと、分子レベルで病態を解明することに傾注してきた。そして、ATPというエネルギー分子が、脳梗塞巣で枯渇していく様子を可視化することに世界で初めて成功した。2021年、慶應義塾大学・医学教育貢献賞を受賞。2022年3月義塾退官。現在、慶應義塾大学GIC(国際学際教育センター)非常勤講師。

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