ジャンル 世界を知る

中野校

【対面+オンラインのハイブリッド】日本語と韓国語 日本語と最も近い言語である韓国語から日本語の特徴を考える

  • 冬講座

野間 秀樹(言語学者、元東京外国語大学大学院教授)

曜日 土曜日
時間 13:10~16:35 途中休憩をはさみます
日程 全2回 ・02月17日 ~ 02月24日
(日程詳細)
02/17, 02/24
コード 340319
定員 50名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

日本語という言語を、とりわけ韓国語から照らします。

講義概要

日本語という言語を、世界で数千ある言語のうちで最も近しい言語である韓国語から検証し、その姿を描き直します。日本語を内部からだけ見るのでは、見えなかったことが、見えてきます。日本語を、なぜ近しい韓国語と比べると面白いのか。日本語の発音の特色、短歌・俳句、歌から見た日本語。世界の文字は音と形と意味の三角形から成り立っていますが、そこから漢字と仮名とローマ字とハングルの違いが見えてきます。和語と漢語と外来語からなる日本語の膨大な語彙やそのしくみの特徴、日本語文法の難しさや面白さ、あいさつや受け応え、あいづち等の言語文化から見た日本語の諸相など、日本語を多角的に見据え、言語の愉しみを共にします。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 02/17 言語の中の日本語を見る愉しみ、日本語の発音と文字の愉しみ 言語を考えるための、〈言語はいかに在るか〉という原理論、世界の言語から見た日本のタイプ、なぜ韓国語から照らすと面白いのか、「ここは日本だから日本語を話せ」「日本人が間違えやすい英語」などという発想がなぜ根底的に誤っているのか、日本語の発音はどんな特徴があって、非母語話者には何が難しいのか、短歌・俳句や歌やラップから日本語を見るとどうだろう、そもそも世界の文字はどんな原理で成り立っているのか、漢字と仮名とローマ字とハングルはいったいどう違うのか、「音読み・訓読み」から始まる学校の漢字教育ではどんな楽しみが抜け落ちてしまうのか、では文字の真の楽しみはなど、主に原理論、類型論、音論、文字論という分野を解りやすく丁寧に解きほぐします。
2 02/24 日本語の単語、文法、表現、言語文化の日々の愉しみ 日本語の膨大な語彙はどんなふうに成り立ってきたのか、その語彙の成り立ちや構造は韓国語や他の言語とはそもそもどう異なっていて、何が同じなのか、そもそも言語の単語の学び方の秘訣は、文法とはいったいどのようなものなのか、なぜ文法が嫌いになったり、使い物にならないと言われるのか、日本語文法は韓国語などから見たら、何が難しいのか、日本語文法論の面白さはどこにあるのか、英語とも韓国語とも異なる日本語的な表現とは、言語文化における日本語のあれこれなど、主に語彙論、文法論、表現様相論、言語文化論という分野に解りやすく面白く迫ります。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆本講座は対面でもオンラインでも受講できるハイブリッド講座です。
◆講師は中野校の教室で講義し、オンラインで同時配信いたします。
◆対面でご受講される方は、通常の対面講座と同様に開講確定後にお送りする教室案内通知記載の教室にお越しください。
◆オンラインで受講される方はマイページからご受講ください。
◆オンラインは、Zoomのウェビナー形式を使用しています。
◆オンラインでの受講予定の方はお申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆休講が発生した場合、補講日は3月9日(土)を予定しております。
◆本講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30までに公開します。インターネット上で1週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員】授業動画の視聴方法(会員向け)
【ビジター・法人会員】授業動画の視聴方法(ビジター・法人会員向け)

講師紹介

野間 秀樹
言語学者、元東京外国語大学大学院教授
東京外国語大学大学院教授、ソウル大学校韓国文化研究所特別研究員、国際教養大学客員教授、明治学院大学客員教授など歴任。著書に『新版 ハングルの誕生』平凡社、アジア・太平洋賞大賞、『言語存在論』東京大学出版会、『言語 この希望に満ちたもの』北海道大学出版会、『日本語とハングル』文藝春秋、『韓国語をいかに学ぶか』平凡社,『K-POP原論』ハザ、『図解でわかる語学 ハングルと韓国語』平凡社、他。編著書に『韓国語教育論講座 1-4巻』くろしお出版、『韓国・朝鮮の知を読む』クオン、パピルス賞受賞、共編書に『韓国・朝鮮の美を読む』クオン等。2005年大韓民国文化褒章受章。2012年周時経学術賞受賞。現代日本美術展佳作賞、リュブリアナ国際版画ビエンナーレ、ブラッドフォード国際版画ビエンナーレなど、美術家としての活動もある。

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