ジャンル 日本の歴史と文化

八丁堀校

治承・寿永の乱とは何か 「源平合戦」の実像に迫る

  • 秋講座

下村 周太郎(早稲田大学准教授)

曜日 木曜日
時間 10:40~12:10
日程 全9回 ・10月05日 ~ 12月07日
(日程詳細)
10/05, 10/12, 10/19, 10/26, 11/02, 11/09, 11/16, 11/30, 12/07
コード 230202
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 26,730
ビジター価格 受講料 ¥ 30,739

目標

・古文書、貴族の日記など当時の史料や『吾妻鏡』を読み解きながら、治承・寿永の乱について理解を深める。
・治承・寿永の乱の分析を通じて、日本中世の国家・政治・社会・文化・環境などの特質を理解する。

講義概要

治承・寿永の乱は源頼朝をはじめとする源氏の勢力によって、朝廷で栄華をきわめていた平氏が打倒された戦乱で、一般には源平合戦などの呼称で知られています。この戦乱の結果、鎌倉に幕府が成立し、武士が活躍する中世という時代が本格的に幕を開けることとなります。本講座では、日本の歴史において重大な転換点となった治承・寿永の乱について、これまでの研究の成果を踏まえつつ、関連する史料を読み解きながら解説し、その実像に迫ります。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 10/05 乱を考える視座① 「内乱」と「戦争」 治承・寿永の乱が戦後の歴史学においてどのように捉えられてきたのかを考えます。
2 10/12 乱を考える視座② 「源平」という枠組み 治承・寿永の乱をどのように捉えることができるのか、当時の人々の認識に留意しながら考えます。
3 10/19 乱の幕開け① 治承3年の政変と以仁王の挙兵 治承・寿永の乱が勃発した原因・背景について、当時の政局から考えます。
4 10/26 乱の幕開け② 諸国源氏の蜂起 戦乱が勃発した当初における源氏諸勢力の状況を検討します。
5 11/02 乱の経過① 平氏の都落ち 一時膠着状況に陥った事情と、戦況が大きく動き平氏が都落ちに至る経緯を検討します。
6 11/09 乱の経過② 木曽義仲をめぐる政局 平氏の都落ちにより源氏勢力が京都に進駐することになった時期の政治状況を検討します。
7 11/16 乱の経過③ 源義経・範頼の進軍 鎌倉幕府軍が京都に進軍し、木曽義仲や平氏と戦闘を繰り広げた時期の軍事状況を検討します。
8 11/30 戦後の行方① 平氏の滅亡と戦乱の継続 鎌倉幕府軍により平氏が滅亡に追い込まれる一方で、鎌倉幕府の内部対立が新たな火種を生む事情を考えます。
9 12/07 戦後の行方② 奥州合戦から建久の平和へ 鎌倉幕府が平泉の奥州藤原氏を滅亡させた政治的事情を考えます。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆テキストはありません。必要に応じて、プリントを配付します。

講師紹介

下村 周太郎
早稲田大学准教授
東京都生まれ。専門は日本中世史。博士(文学、早稲田大学)。東京学芸大学准教授などを経て、2019年より現職。主な著書に『NHK大河ドラマ歴史ハンドブック 鎌倉殿の13人 北条義時とその時代』(共著、NHK出版、2022年)、『図説 鎌倉幕府』(共著、戎光祥出版、2021年)、「治承・寿永の乱」(高橋典幸編『中世史講義【戦乱篇】』ちくま新書、2020年)など。
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