ジャンル 世界を知る

中野校

【対面+オンラインのハイブリッド】学び直しの中国古典

  • 春講座

加藤 徹(明治大学教授)

曜日 火曜日
時間 10:30~12:00
日程 全5回 ・05月17日 ~ 06月14日
(日程詳細)
05/17, 05/24, 05/31, 06/07, 06/14
コード 310315
定員 25名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 14,850
ビジター価格 受講料 ¥ 17,077

目標

・私たちが生きている今の時代がこのようになった理由を考える。
・日本史と中国史という枠組みを取り払い、世界的な視野から東アジアを見直す。
・歴史の予備知識がない人にも、身近なことから考える楽しさを体験してもらう。

講義概要

この講座では、日本人の教養となってきた中国古典のうち、漢文の「論語」「老子」「孫子」と、物語の「三国志」「西遊記」、あわせて5作品を取り上げ、わかりやすく説明します。中国人の世界観や価値観を読み解くのと同時に、日本人の祖先がこれらの作品から中国人とは一味違う知恵や教訓を引き出してきた歴史についても解説します。豊富な図版や映像資料を使い、わかりやすく具体的に説明します。「中国史も文学史も、予備知識がまったくない」「よく名前は聞くけど、どんな内容の本かは知らない」「ちょっと読んでみたけど、どこが面白いのか、わからない」というかたも、安心してこ受講いただけます。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 05/17 『論語』は東洋人のバイブル? むしろ無声映画の台本です 『論語』は、国語の漢文の授業の教材でも出てくる有名な古典です。しかし、どこがどう面白いのか、さっぱりわからない、という日本人も多いと思います。実は『論語』は中国古典のなかでも抜群に古く、他の書物とは本質的に違うのです。『論語』は書物であるという思い込みを捨てて、白黒の無声映画の台本のようなものだ、と、原点回帰的な読み方をすると、『論語』は俄然、面白い本になります。
2 05/24 『孫子』の兵法は戦争のテキスト? 実は日常の人間関係の哲理が満載です 中国文明の「文」を設計したのが孔子なら、「武」を大成したのは孫子(孫武)です。戦争の本質は心理的かけひきです。最良の勝利は不戦必勝、つまり、そもそも敵に戦争を起こす気を起こさせぬことだ、と喝破する孫子の軍事思想は、歴代の中国に受け継がれています。武田信玄をはじめ、歴代の日本人は『孫子』をどう受容してきたか。わかりやすく説明します。
3 05/31 『老子』は世捨て人の思想? 本当は実用的な処世術の指南書です 日本人の多くは、『老子』を、世捨て人的な心の安らぎを説く本だと誤解しています。しかし、すなおに『老子』を読むと、「弱者が強者に負けない方法」を説く処世術や、無為自然による政治の有効性を主張する人間くさい書物であることがわかります。古来、中国人は、庶民も権力者も、建前では『論語』的な繁文縟礼を尊びつつ、本音では「老子の兵法」にあこがれ、これを実践してきたのです。『論語』と並ぶ世界的な古典『老子』のエッセンスを、わかりやすく紹介します。
4 06/07 『三国志』の英雄たちは強い? 強いけど中国の英雄は努力も職人芸も嫌いです 『三国志』には、漢文古典の『正史三国志』と通俗小説の『三国志演義』の2種類があります。三国志は、日本でも江戸時代から大人気ですが、その理由は、三国志の英雄たちの人間関係が、日本にはないものだからです。日本人は宮本武蔵でも星飛雄馬でも、苦労して修行をつむ自己研鑽(じこけんさん)型の英雄豪傑を好みます。中国人は逆です。関羽も張飛も諸葛孔明も、修行はしません。彼らは生まれつきの超人であり、努力や自己研鑽はしません。どんな主人に仕えるか、どんな仲間と組むか、という人間関係のフォーマットで、勝負が決まります。日本人は職人気質。中国人は商人気質。三国志から見る、日本人と中国人の本質的な違いを、近現代の現実の事例を具体的にあげつつ、わかりやすく説き明かします。
5 06/14 『西遊記』は子ども向け? もとはアダルトな成人向けエンターテインメントです 日本人は『西遊記』を、孫悟空、猪八戒、沙悟浄が三蔵法師のお供をして天竺にお経を取りに行く子どもむけのファンタジー物語だと思っています。原作である中国の古典小説『西遊記』は実はオトナ向けの物語で、エロ・グロの設定が多々ある、オトナ用娯楽作品だったのです。オトナの視点で『西遊記』を見直すと、現代に至るまで中国人を呪縛する「予定調和的世界観」とか、中国人が理想とする人間関係のフォーマットなど、面白い発見がたくさんあります。手塚治虫のテレビアニメ『悟空の大冒険』(1967)や、堺正章主演のテレビドラマ『西遊記』(1978)など、日本化した西遊記との決定的な違いについても、わかりやすく解説します。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆授業の教材は、毎回プリントとして配布するほか、ネットにアップし、いつでもどこでもご覧になれるようにします。
◆本講座は対面でもオンラインでも受講できるハイブリッド講座になります。
◆講師は教室で講義し、オンラインで同時配信いたします。
◆610315と同内容の講座で、どちらをお申し込みいただいても、対面・オンラインのご都合の良い形式でご受講いただけます。
◆対面でご受講される方は、通常の対面講座と同様に開講確定後にお送りする教室案内通知記載の教室にお越しください。
◆オンラインで受講される方はオンライン講座と同様にマイページからご受講ください。
◆オンラインでの受講予定の方はお申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆休講が発生した場合、補講日は6月21日(火)を予定しております。

講師紹介

加藤 徹
明治大学教授
1963年、東京生まれ。東京大学中文科を卒業後、同大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。文学修士。専門は京劇(中国の伝統演劇)。著書に『京劇』(中公叢書、2002年度サントリー学芸賞受賞)、『西太后』(中公新書、2005年)、『漢文の素養』(光文社新書、2006年)』その他がある。
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