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古代ローマへのいざない

  • 秋講座
  • 資料配付

宮城 徳也(早稲田大学教授)

曜日 金曜日
時間 10:30~12:00
日程 全6回 ・10月22日 ~ 12月03日
(日程詳細)
10/22, 10/29, 11/12, 11/19, 11/26, 12/03
コード 730301
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 17,820
ビジター価格 受講料 ¥ 20,493

目標

・古代ローマの世界史的重要性を整理します。
・古代ローマの歴史、文学、芸術を紹介します。
・古代ローマの後世への影響を考察します。

講義概要

古代ローマは紀元前753年に建国されたという伝説を持ち、村落国家から地中海周辺の広域を支配する大帝国に成長し、この大きな器の中で、キリスト教という宗教が発展したことと相まって、後世のヨーロッパ世界の枠組みを作りました。日本が欧米文化の影響を受けている以上、欧米文化の基礎となっている古代ローマの文明と文化は、直接、間接に現代日本に影響を与えています。その影響は選挙制度、政治制度に及びますが、本講座では、影響関係は文化、芸術に焦点をあて、そこから古代ローマが持つ現代的意義を考察します。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 10/22 古代ローマの歴史 古代ローマは伝説上は紀元前753年に建国され、前509年に王制から共和政に移行したことが知られています。さらに、この共和政期に国勢の飛躍的発展を遂げ、地中海世界のほぼ全域を支配し、最後に内乱を収束させたオクタウィアヌスが元首に地位について「ローマ帝国」(「帝国」の呼称については重要ですので、授業で説明します)となり、以後、「皇帝」による政治が行われ、その過程で、最初は迫害されていたキリスト教が受容され、後世の欧米社会を規定する枠組みが構築されました。この回では、古代ローマの歴史を概説し、その現代的意義を考察します。
2 10/29 古代ローマの建国伝説 トロイアの王族アエネアスが、「祖先の故郷」であるイタリアに亡命して、その子孫からローマの建国者であるロムルスが生まれたという物語は、史実でないのは勿論、伝説というよりは神話に属する話ですが、それでも、ここには古代地中海世界で展開された歴史が反映していると思われます。この回は、ローマの建国伝説を整理し、後のローマ発展の原因の一端を、現在も良く知られている伝説の中に物語られていることを紹介したいと思います。
3 11/12 古代ローマとエトルリア ローマが古代世界のイタリアで発展していく過程で、先進文化であるエトルリア文化の多大な影響を受けました。後にエトルリアの諸都市国家はローマ領に編入されました、エトルリア人がローマの政治、軍事、社会に与えた影響、またギリシア文化を愛好する精神(フィルヘレニズム)をローマへと引き継いだ事実は、古代ローマを考える上で見過ごすことはできません。この回は、現在知られているエトルリア文化について整理し、それがいかに古代ローマの文明、文化に影響を与えたかを考察します。
4 11/19 古代ローマとギリシア ローマがエトルリアから学んだ最も大きな要素は「ギリシア愛好の精神」(フィルヘレニズム)でしたが、エトルリア諸都市国家を征服し、イタリア全体を統一する過程で、イタリア本土、シチリア島にあったギリシア人植民都市と直接接触することにより、またイタリア統一、西地中海世界制覇の後、東地中海世界のヘレニズム諸国家と対峙していく過程で、その影響を受けながら、共和政期のローマ文化を醸成し、さらに「帝国」成立後もギリシア文化、ギリシア語の影響を自分たちの文化に吸収していきました。これについて整理、紹介します。
5 11/26 古代ローマの文学 古典ギリシア、ヘレニズム時代の文化からローマが受けた大きな影響の一つに文学の発展があり、その外形を見ると、あたかもローマ文学はギリシア文学の単なる模倣のように見えます。しかし、叙事詩、抒情詩、演劇、思想、歴史、法廷弁論といった「文学」の諸分野を冷静に分析すると、ローマ文学がギリシア文学の単なる模倣ではなく、独創性に満ちたものであったことが分かります。この回は、これに焦点をあて、ローマ文化のギリシア文化に対する独自性について考察します。
6 12/03 古代ローマの芸術 第5回での考察を踏まえ、ローマ文化のギリシア文化に対する独創性を絵画、彫刻、建築などの「視覚芸術」に焦点をあてて考察します。文学にまして、視覚芸術はギリシア文化の影響が濃厚で、その独創性について、あまり注目されない時代が続きました、この分野においてもローマが独創性を発揮し、キリスト教の浸透を通じて、宗教芸術に昇華し、これが、中世、ルネサンス、バロック、近現代のヨーロッパ芸術に大きな影響を与えました。この回は「芸術」に焦点をあてて、ローマ的独創性と後世への影響を整理します。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講は、12月10日(金)を予定しております。
◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。

備考

◆無料体験会での本講座の講義動画を公開しました。
(再生すると音が出ます。視聴の際はご注意ください。)

講師紹介

宮城 徳也
早稲田大学教授
1958年岩手県生まれ。京都大学博士後期課程研究指導修了による退学。博士(文学)京都大学。専門分野は西洋古典学。主な著書として『ギリシャ・ローマ文学必携』(早稲田大学文学部 / トランスアート、2006)などがある。
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