ジャンル 日本の歴史と文化

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顔の考古学

  • 秋講座
  • 資料配付

設樂 博己(東京大学名誉教授)

曜日 月曜日
時間 15:30~17:00
日程 全6回 ・09月27日 ~ 12月06日
(日程詳細)
09/27, 10/11, 10/25, 11/08, 11/22, 12/06
コード 730223
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 17,820
ビジター価格 受講料 ¥ 20,493

目標

・顔に関する考古資料の分析を通じて、縄文時代〜平安時代の精神史を理解する。
・異形の表現の分析を通じて、その解釈の妥当性を検証する。

講義概要

縄文時代の土偶、弥生時代の木製の仮面と顔のついた壺形土器、古墳時代の人物埴輪、律令期の一つ目の鬼を描いた墨書土器など、〈顔〉を意匠とする造形品には、古代人のいかなるメッセージが込められていたのでしょうか。この講義では、人骨の抜歯、絵画にみるイレズミの表現、笑いの誇張表現、装身具などの資料を、考古学を中心に文献や民族誌を駆使して分析します。そして、顔への意識の変化と社会的背景を〈異形〉をキーワードに読み解きます。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 09/27 日本最古の妖怪画 律令期の一つ目の鬼を描いた墨書土器をとりあげます。出雲国風土記の「アヨアヨ」という鬼の記述、人面墨書土器の意義と比較しながら、日本古代の鬼に関する人々の意識の根源をさぐります。
2 10/11 方相氏と「鬼は外―豆まき−」の起源 方相氏は漢代における疫病退散の呪術師であり、日本の豆まきの起源です。律令期に方相氏が中国からやってきたことが養老令からわかっていますが、もっと古く入ってきた可能性を古墳時代の人物埴輪と弥生時代の石棺墓の壁画、奈良県纒向遺跡の仮面の分析を通じて探ります。
3 10/25 黥面考−顔のイレズミの歴史− 魏志倭人伝に、倭人の男子は皆イレズミをしていたと書いてあります。古事記・日本書紀・古墳時代の人物埴輪からその真偽を検証します。さらに弥生時代のイレズミ絵画を分析し、先史・古代の日本列島のイレズミがどのような意味をもっていたのか考え、邪馬台国の位置に関する私案を示します。
4 11/08 縄文土偶の顔 土偶はそのユーモラスな表情や表現から人気者です。土偶の顔に焦点を当てて、縄文人が顔の表現に込めたメッセージを読み解きます。キーワードは、髪の毛の表現、耳飾り、吊りあがった目、丸い口、抜歯などです。そこにどのような意味があったのでしょうか。
5 11/22 弥生時代の笑い顔 弥生時代の西日本で「分銅形土製品」が見つかります。笑い顔を表現したものが多く、敵を退散させる「辟邪」の表現だと考えられています。この説を批判しながら、別の解釈を提示して、縄文文化と弥生文化の関係性を論じます。
6 12/06 異形の精神史 講義を振り返りながら、日本先史・古代の顔の表現に異形が多いことの意味を考えます。縄文・弥生・古墳・律令と顔−異形−の表現が変化してきますが、そこにどのような歴史的背景があるのか理解して、現代社会におけるさまざまな矛盾の根源をさぐります。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆休講が発生した場合の補講は、12月13日(月)を予定しております。
◆『顔の考古学―異形の精神史』(吉川弘文館)の内容を中心に講義いたします。参考図書として同書をお読みいただけると、より理解が深まります。購入方法は、講座初回時にも案内します。
◆お申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。

講師紹介

設樂 博己
東京大学名誉教授
1956年生まれ。静岡大学人文学部人文学科卒業、筑波大学大学院博士課程歴史人類学研究科文化人類学専攻単位取得退学。博士(文学)。専門は日本考古学(とくに縄文・弥生時代の文化と社会の研究)。国立歴史民俗博物館考古研究部助手・助教授、駒澤大学文学部助教授・教授、東京大学大学院人文社会系研究科教授を歴任。主な著書に、『顔の考古学―異形の精神史-』(吉川弘文館)、『弥生時代-邪馬台国への道-』(敬文舎)、『弥生時代人物造形品の研究』(同成社:編共著)、『弥生文化形成論』(塙書房)、『十二支になった動物たちの考古学』(編著、新泉社)、『縄文社会と弥生社会』(敬文舎)、『弥生再葬墓と社会』(塙書房)、『原始絵画の研究論考編』(編著、六一書房)、『三国志がみた倭人たち-魏志倭人伝の考古学-』(編著、山川出版)など。

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