ジャンル 現代社会と科学

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DNAでさぐるヤポネシア人(日本列島人) ― その起源と成立の過程

  • 夏講座
  • 資料配付

斎藤 成也(国立遺伝学研究所教授)

曜日 月曜日
時間 10:30~12:00
日程 全5回 ・07月05日 ~ 08月02日
(日程詳細)
07/05, 07/12, 07/19, 07/26, 08/02
コード 720701
定員 90名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 14,850
ビジター価格 受講料 ¥ 17,077

目標

・ひとりの人間が多数の先祖のDNAを受け継いでいることを理解する。
・核ゲノムDNAのデータが人類進化の研究に革命をもたらしたことを理解する。
・現代のヤポネシア人(日本列島人)DNAの地理的差異が小さいながら存在することを理解する。
・ヤポネシア人(日本列島人)の歴史にDNA研究が大きな貢献ができることを理解する。

講義概要

ヒトゲノムのなかのDNA個体差を比べる研究が、10年ほど前から人類進化学の分野に革命をおこしています。これまで調べられてきたミトコンドリアDNAやY染色体のデータの数千倍、数万倍もある核ゲノムデータを用いることによって、日本列島人がどこから来てどのように今の人々につながっているのかが、かなり詳しくわかってきました。縄文時代人や現代人のDNAを調べた解析結果を、基礎理論も含めてお話しします。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 07/05   ・旧石器時代、縄文時代、弥生時代、古墳時代、歴史時代におけるヤポネシア人(日本列島人)の歴史を概観する。
・現代人のDNAを遡ることによって、過去の人々の歴史を推定することができる原理を説明する。
2 07/12   ・これまで人類進化研究の主流だったミトコンドリアDNAとY染色体のデータの解析結果を説明する。
・遺伝子頻度、遺伝的浮動、集団間の遺伝距離、集団構造、移住率、合祖理論、自然淘汰などの、集団遺伝学理論の基礎を説明する。
3 07/19   ・莫大な核DNA情報をもとにした日本列島とその周辺集団の遺伝的近縁関係をさぐる研究を紹介する。
・旧人と新人を中心とした人類進化を核DNA情報をもとに研究した結果を紹介する。
4 07/26   ・最新のDNAデータから浮かび上がってきたヤポネシア人の歴史を、骨や歯の形態をもとにした研究成果や、他の動植物のDNAデータ解析結果、言語学・方言学の研究成果と比較する。
・斎藤成也が2015年以来提唱している日本列島への三段階渡来モデルと「うちなる二重構造」モデルを、従来の考え方と比較しながら説明する。
5 08/02   ・斎藤成也が領域代表をつとめる文部科学省の新学術領域研究「ヤポネシアゲノム」の最新の研究成果を紹介する。
・DNA研究の成果を、日本語の起源、記紀神話、苗字の多様性、民族学の研究とからめて議論する。
・ヤポネシア人の未来を考察する。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆参考図書として、『日本列島人の歴史』(岩波ジュニア新書)、『核DNA解析でたどる日本人の源流』(河出書房新社)を読んでおくと、講義の内容がよりよく理解できると思います。
◆休講が発生した場合の補講は、9月6日(月)を予定しております。
◆Zoomミーティングを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず
「オンラインでのご受講にあたって」
をご確認ください。

講師紹介

斎藤 成也
国立遺伝学研究所教授
1957年生まれ。東京大学理学部生物学科卒業、同大学大学院理学系研究科修士課程修了(理学修士)、テキサス大学ヒューストン校生物学医学大学院修了(Ph.D)。東京大学理学部生物学科助手、国立遺伝学研究所助教授を経て2002年より現職。琉球大学医学部特命教授(クロスアポイント)、総合研究大学院大学遺伝学専攻教授(兼任)、東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻教授(兼任)。
単著に1997『遺伝子は35億年の夢を見る』、2004『ゲノムと進化』、2007『ゲノム進化を考える』、2007『ゲノム進化学入門』、2011『ダーウィン入門』、2013『Introduction to Evolutionary Genomics』、2016『歴誌主義宣言』、2018『Introduction to Evolutionary Genomics Second Edition』など。

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