ジャンル 現代社会と科学

早稲田校

粘菌のダイナミクス 不思議な単細胞生物を通して生き物とは何かを考える

  • 夏講座
  • 資料配付

高松 敦子(早稲田大学教授)

曜日 火曜日
時間 10:40~12:10
日程 全4回 ・08月17日 ~ 09月07日
(日程詳細)
08/17, 08/24, 08/31, 09/07
コード 120715
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・粘菌の細胞生物学を理解する。
・粘菌の環境適応力について知る。
・これまで明らかにされた粘菌の「知性」と言われる現象を知る。
・粘菌の培養方法を学び、粘菌の「知性」をさらに発見するための基礎を学ぶ。

講義概要

通称、粘菌とよばれる真正粘菌変形体は単細胞性の巨大なアメーバであり、一見、単純で原始的な生物に過ぎない。しかし、近年、この単細胞が迷路を解いたり、記憶を保持できたりなど、驚くべき能力が次々見出されている。この講座では、粘菌を通して生き物とは何か、知性とは何かを考える。粘菌は誰でも簡単に飼育できるので、実際に受講者の皆さんに飼い方を伝授し、粘菌に考えてもらいたい問題を皆さん自身で探す足がかりとする。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 08/17 粘菌単細胞生物は普通の細胞とどこが違う? 一般的な細胞では、遺伝子の入れ物である核という構造物は細胞1個に対し1つしかない。ところが、この講義に登場する真正粘菌変形体(粘菌)は1細胞に無数の核を持つ。このことから、粘菌は普通ではない性質を示し、普通ではない能力を持つことになる。この講義では一般的な細胞と比較しながら真正粘菌の生物学について学ぶ。
2 08/24 粘菌の環境適応力 粘菌は自然状態では森の湿った倒木や腐葉土の上を周期的に細胞を振動させながら這い回っている。この粘菌をひとたび実験室に移して、様々な環境を人工的につくり、その様子を観察・分析すると、巧みな環境適応能力が見えてくる。この講義では、粘菌がどのようにして、環境変化に適応して生き抜いてきたかについて学ぶ。
3 08/31 粘菌の「知性」 粘菌は、迷路中の最短経路を求めたり、鉄道網の設計のまねごとができるなど、コンピュータを用いて計算するよりも難しい問題を解くことができる。この講義では粘菌とコンピュータの計算原理を比較しながら、「知性」とは何か考える。
4 09/07 粘菌の培養方法と観察方法 粘菌は家庭にある物品で簡単に培養することができるので、誰もが粘菌研究者になれる可能性がある。この講義では、粘菌の飼い方、実験観察の仕方、記録の仕方について学び、粘菌に考えてもらいたい問題を皆さん自身で探す足がかりとする。

講師紹介

高松 敦子
早稲田大学教授
博士(理学、東京工業大学)。専門分野は数理生物学、生物物理学。修士課程終了後3年弱民間の会社でシステムエンジニアとして勤務するも、研究の魅力を再認識し博士後期課程に再入学。数理的視点で生命現象を捉え直すスタイルの研究に従事。そのモデル生物として粘菌は最も相応しい生き物であると考えている。
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