ジャンル 現代社会と科学

早稲田校

サケの生物学―生まれた川(母川)に帰る不思議

  • 冬講座
  • 資料配付

上田 宏(北海道大学名誉教授)

曜日 土曜日
時間 10:40~16:15 ※途中休憩をはさみます。
日程 全1回 ・02月22日 ~ 02月22日
(日程詳細)
02/22
コード 140720
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 8,910
ビジター価格 受講料 ¥ 10,246

目標

・サケの種類と生活史を理解する。
・サケ稚幼魚が母川を刷り込む(記銘)するメカニズムを理解する。
・サケ親魚が母川を想起して回帰するメカニズムを理解する。
・サケの増養殖方法を理解する。
・私たちにとってなじみの深いサケから、生物の不思議の一端に触れる。

講義概要

サケは、大きく太平洋サケと大西洋サケに分かれ、太平洋サケは一回産卵ですが、大西洋サケは多回産卵する個体がいます。サケは、元々は北半球にのみ生息していましたが、1870年代にニュージーランドやチリに移植され南半球にも生息するようになりました。
日本に生息する4種類の太平洋サケ(カラフトマス・シロザケ・ベニザケ・サクラマス)は、稚幼魚が母川水に特有のニオイを記銘して降海し、大海原を数年間索餌回遊して成長し、親魚が大海原ではコンパス機能・沿岸では稚幼魚期に記銘した母川水のニオイを識別し高精度で母川を遡上し、繁殖して子孫を残したあと死亡するダイナミックな生活史を営みます。
その母川回帰性を利用して、日本のサケは、人工ふ化放流事業により春に稚幼魚を放流し、秋に母川沿岸に回帰した親魚を漁獲しています。一方、世界的にはサケ養殖(海面・陸上)が盛んに行われています。
サケの母川記銘・回帰のメカニズムを解明するため、これまで約40年間に行ってきた生殖生理・神経生理・行動生理学的解析による研究成果、および国内外のサケの増養殖について分かり易く解説します。
Ⅰ:サケの種類と生活史およびサケのホルモンと機能。
Ⅱ:サケの嗅覚機能およびサケが母川のニオイを記憶する仕組み。
Ⅲ:サケの様々な行動およびサケの増養殖方法。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 02/22 サケの生物学―生まれた川(母川)に帰る不思議― Ⅰ:サケの種類と生活史およびサケのホルモンと機能。
Ⅱ:サケの嗅覚機能およびサケが母川のニオイを記憶する仕組み。
Ⅲ:サケの様々な行動およびサケの増養殖方法。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆補講は2月29日を予定しています。

講師紹介

上田 宏
北海道大学名誉教授
札幌市生まれ。水産学博士(北海道大学)・医学博士(産業医科大学)。専門は、魚類生理学(生殖・神経・行動)。サケが子孫を残すため母川に回帰する不思議を多角的に約40年間研究し、サケに関する数多くの国内・国際学会と委員会に参加している。趣味は、サケグッツの収集。
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