ジャンル 世界を知る

早稲田校

「ロシア革命」とシベリア出兵 チェコスロヴァキア軍団の機関紙を資料として

  • 冬講座
  • 資料配付

長與 進(早稲田大学名誉教授)

曜日 土曜日
時間 13:00~14:30
日程 全4回 ・02月08日 ~ 02月29日
(日程詳細)
02/08, 02/15, 02/22, 02/29
コード 140322
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・「ロシア革命」と「シベリア出兵」の歴史的位置づけを再検討する。
・大正期の日本の外交・政治・社会を「外からの」視点で捉え直す。
・歴史事象を、複眼的に捉えることの面白さと重要性を体得する。

講義概要

「ロシア革命」と内戦の時期に刊行された、チェコスロヴァキア軍団の機関紙『チェコスロヴァキア日刊新聞』(1918―1920年)を題材として、「ロシア革命」の実態とこの時期の日本の外交・政治・社会を、「外からの」視点で捉え直す。日本の「シベリア出兵」の直接の誘因でありながら、ほとんど知られていない軍団と日本との関わりを、機関紙『日刊新聞』の多様な記事・論説・ルポルタージュを手掛かりとしながら、明らかにしていく。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 02/08 軍団兵士の見た大正期の日本(1918年暮れー19年初頭) 1918年秋に来日した軍団の傷病兵たちのルポルタージュ「ウラジヴォストークから東京への旅」(2回)と、軍団から派遣された駐在要員スタニスラフ・コヴァーシの連載記事「日本からの手紙」(4回)を取り上げる。伝統文化と明治維新以来の近代化が混然一体となった大正期の日本は、軍団員たちの目にどのように映ったか。
2 02/15 へフロン号事件(1919年夏ー秋) 1919年8月にウラジヴォストークを出港した汽船へフロン(祖国に帰還する約900人の軍団員が乗船)は、折からの台風のために下関沖で座礁して、全員が無事に門司に収容され、のちに神戸に運ばれた。神戸のドックで汽船の修理を待つ間、軍団兵たちは日本社会と活発な文化交流を行なった(オーケストラ、合唱団、ソコル体操の披露)。日本社会も官民あげて彼らを援助した。日本とチェコスロヴァキアの「交流美談」。
3 02/22 ハイラル事件(1920年春) 1920年4月11日に満州のハイラル駅(中東鉄道)で、日本軍が逮捕したロシア人鉄道労働者(日本に言わせれば過激派)の処遇を巡って、日本軍と中国軍のあいだで銃撃戦が展開された。日本側は、その場に居合わせたチェコスロヴァキア軍も戦闘に参加したと言い、いっぽう軍団側は「中立を守った」と主張する。装甲列車オルリークのやり取りも絡んで、日本と軍団との関係は一気に悪化した。
4 02/29 『日刊新聞』が報じる朝鮮(1919年ー1920年) チェコスロヴァキア軍団がロシア領極東に滞在した時期は、シベリア出兵とヴェルサイユ講和会議を背景として、朝鮮における独立運動が高揚した時期にあたる(1919年3月の三一事件、同年9月の斎藤総督暗殺未遂事件、1920年4月の日本軍によるウラジヴォストーク直接占領事件)。軍団は朝鮮の独立運動に対して、どのような姿勢を取ったのか、『日刊新聞』に掲載された朝鮮関係の記事を通して、資料に基づいて明らかにする。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆『チェコスロヴァキア日刊新聞』の記事と論説の翻訳のコピーを配付します。
◆あわせてチェコスロヴァキア軍団やシベリア出兵に関連する資料(イラスト、地図など)も配付します。
◆2019年度夏学期の講座「『ロシア革命』とシベリア出兵」の内容とは異なります。

講師紹介

長與 進
早稲田大学名誉教授
1948年名古屋市生まれ。同志社大学文学部卒業、早稲田大学大学院文学研究科ロシア文学専修後期課程満期退学。コメンスキー大学哲学部(スロヴァキア・ブラチスラヴァ)留学。専門分野はスロヴァキアの歴史・言語・文化。著書『スロヴァキア語文法』。最近はチェコスロヴァキア軍団研究に多くの時間を割いている。
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