ジャンル 芸術の世界

早稲田校

ヨーロッパ中世の美術 西ヨーロッパ編 4・5世紀〜14世紀

  • 秋講座
  • 資料配付

岡﨑 文夫(美術史家(中世))

曜日 月曜日
時間 10:40~12:10
日程 全10回 ・10月07日 ~ 12月23日
(日程詳細)
10/07, 10/21, 10/28, 11/11, 11/18, 11/25, 12/02, 12/09, 12/16, 12/23
コード 130427
定員 30名
単位数 2
会員価格 受講料 ¥ 29,700
ビジター価格 受講料 ¥ 34,155

目標

・中世の東西ヨーロッパ世界が育んだキリスト教美術には共通する要素が認められる一方、時代や地域に応じ異なる様相の美術も生まれました。秋期の本講座では、西ヨーロッパ中世における美術―写本挿絵、聖堂建築、壁画など―を、順次、画像資料を用いて紹介します。
・あわせて背景となる諸民族の歴史、カトリック教会組織の形成の歴史などの理解を図ります。
・受講者それぞれが、中世美術に関し、あらたな知識を習得し、自分流の中世美術観の形成がかなえられることが目標です。

講義概要

春期のヨーロッパ中世の美術では、キリスト教美術形成期を手始めに、主に東地中海世界に展開したギリシア正教系の世界、ビザンティン美術の歴史を紹介しました。秋期のこの講座では、西ヨーロッパの中世美術の歴史を紹介します。西ヨーロッパは、4・5世紀のゲルマン民族侵入による混乱期の後、カロリング朝、オットー朝という時代を経て、西暦一千年をこえる頃、ロマネスク美術、ゴシック美術といった汎西欧的美術を生みました。まず一千年以前のケルト美術やランゴバルド族の美術、カロリング朝美術など、個性的な中世美術を学び、そうした先達を踏まえ誕生するロマネスク、ゴシックといった盛期中世美術の歩みをたどります。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 10/07 中世写本挿絵の世界 東西ヨーロッパ中世写本挿絵に関する基礎知識を学びつつ、西ヨーロッパ初期中世写本を代表するアイルランドの所謂“島のケルト”の写本挿絵や、カロリング朝の挿絵付写本の事例を紹介します。
2 10/21 プレロマネスク期の美術―ランゴバルド、カロリング― 決して多くの作例が残されているわけではありませんが、プレロマネスク期の美術をとりあげます。たとえば、わが国では余り知られていないイタリア半島に展開したランゴバルド族の美術のほか、カロリング美術の聖堂装飾の残存事例を紹介します。
3 10/28 ロマネスク美術 1 フランス・ロマネスク聖堂と装飾 ロマネスク聖堂建築に関する基礎知識を学びつつ、フランスからスペイン西部のサンチャゴ・デ・コンポステラに至る巡礼路に展開した聖堂と美術を紹介します。
4 11/11 ロマネスク美術 2 フランス・ロマネスク聖堂の壁画 フランスのロマネスク聖堂のうち、かつて堂内に壁画装飾が施されていた事例は数多くありました。残念なことに、その大方が断片化し損なわれてしまいましたが、当時の壁画装飾を伝え残す貴重な事例をいくつか紹介します。
5 11/18 ロマネスク美術 3 スペイン編 11世紀以降のスペインのロマネスク美術を紹介しますが、あわせて8世紀以来イスラム勢力と対峙してきたイベリア半島のキリスト教文化の生んだ“モサラベ美術”も紹介します。
6 11/25 北イタリアのプレロマネスク期、ロマネスク期の美術 北イタリアに見られるプレロマネスク期、ロマネスク期の美術の事例を紹介します。
7 12/02 イタリア・ロマネスク美術 1 ロマネスク壁画 イタリアという古代ローマ時代以来の長きにわたる造形伝統がある土地に生まれた11‐12世紀の聖堂壁画をとりあげます。
8 12/09 イタリア・ロマネスク美術 2 南イタリアのロマネスク プーリア地方のロマネスク聖堂建築とその装飾を紹介するとともに、イタリア半島南部のビザンティン世界との絶え間ない交流を語る11‐12世紀の美術を紹介します。
9 12/16 ゴシック美術 聖堂とその美術 ゴシック聖堂建築の発祥地、フランスの代表的なゴシック聖堂とそのステンドグラス、扉口の彫刻などを紹介します。
10 12/23 13-14世紀のイタリア絵画 ― ジョット以前の画家たち ジョット以前の13‐14世紀のイタリアの画家たちの作品は取り上げられることは稀です。時に朴訥な技を見せ、ときに拙劣な味わいに留まるものかもしれませんが、そうした無名の作品群に比重をおく予定です。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆ここ数年の本講座のシラバスを基本とした講義プランですが、取り上げる作例をしぼり詳細に触れられなかった問題を取り上げたく考えております。

講師紹介

岡﨑 文夫
美術史家(中世)
早稲田大学にてビザンティン美術、就中、その円蓋構造の聖堂と壁画の世界と出会い、以後、ビザンティンほか広くヨーロッパ中世美術に関心を向け、現在に至る。「東西のキリスト教世界と美術」(小学館世界美術大全集第6巻『ビザンティン美術』所収)執筆。
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