ジャンル 人間の探求

八丁堀校

哲学概論 「存在」をめぐって

  • 春講座
  • 入門
  • 資料配付

野内 聡(東京電機大学講師)

曜日 土曜日
時間 13:00~14:30
日程 全3回 ・04月13日 ~ 04月27日
(日程詳細)
04/13, 04/20, 04/27
コード 210503
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 8,748
ビジター価格 受講料 ¥ 10,060

講義概要

「存在」という厳めしい響きはいかにも難しそうな印象をもつかもしれません。平たく言ってしまうと、英語の be等に相当する「ある」ということです。日常で頻繁に用いるため逆にほとんど忘れてしまっていますが、それなしでは言語も思考もそもそも不可能であるため、この「ある」をどのように捉えるかという問題は、西洋哲学の歴史のなかでも最重要課題の一つと見なされてきました。しかし、あまりに身近であり、それゆえ基本的なものであるせいか、哲学者によって、また時代によって、いろいろなアプローチの仕方が見られます。今講座では、「ある」に迫った西洋哲学史上最初の哲学者と言われるパルメニデスをまず取り上げます。パルメニデスは、「あるものはある。あらぬものはあらぬ。」という一見当たり前に見える主張から、驚くべき帰結を引き出しています。プラトンら後世の人々にも大きな影響を与えたその思想に迫ります。次に、近世近代哲学から「存在するとは知覚されることである」と主張したバークリを取り上げます。デカルトのいわゆる「われ思う、ゆえにわれあり」という主張以降、近代哲学においては「存在」と「認識」との関係に焦点が当てられることになります。イギリス経験論の流れに位置づけられ、「観念論者」の代表とも見なされるバークリの思想は、一見すると極端に思われるかもしれませんが、「ある」に対する認識という側面からの一つのアプローチとして興味深いと思います。最後に、20世紀の「存在論」の代表的な論者であるハイデガーを取り上げます。ハイデガーは一昨年の講座でも取り上げましたが、今回は「存在」をめぐる思想に注目して考えてみたいと思います。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 04/13 パルメニデス 古代哲学からは、ソクラテス以前の哲学者に含まれるパルメニデスを取り上げます。「存在」をはじめて主題的に論じたと言われるパルメニデスが、「存在」をどのように捉えたかを考察します。
2 04/20 バークリ 近世近代哲学からは、イギリス経験論に属するバークリを取り上げます。デカルト以降キーワードの一つとなる「観念」を用いながら、存在の問題をどのように扱ったのかを考察します。
3 04/27 ハイデガー 現代哲学からは、20世紀を代表する哲学者であるハイデガーを取り上げます。近世近代以降の大きな流れであった「認識論」に対し、「存在」の問題を改めて提起し、「存在論」の一つの潮流を作ったと考えられるハイデガーの問題意識とは何であったのかを考えてみたいと思います。

講師紹介

野内 聡
東京電機大学講師
早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻博士後期課程満期退学。翻訳『破壊と拡散』(サミュエル・ウェーバー著、月曜社)。共訳『フランスの現象学』(ベルンハルト・ヴァルデンフェルス著、法政大学出版局)、『芸術の至高性』(クリストフ・メンケ著、御茶の水書房)。
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