ジャンル 日本の歴史と文化

八丁堀校

陸軍中野学校とインテリジェンス工作

  • 冬講座
  • 資料配付

山本 武利(早稲田大学名誉教授、一橋大学名誉教授)

曜日 木曜日
時間 15:00~16:30
日程 全8回 ・01月10日 ~ 03月07日
(日程詳細)
01/10, 01/24, 01/31, 02/07, 02/14, 02/21, 02/28, 03/07
コード 240223
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 23,328
ビジター価格 受講料 ¥ 26,827

目標

・19人しか入学しなかった開所から、廃校までの7年間に2300余名の学生輩出した陸軍中野学校の、短期間での生成発展の過程を講義する。

講義概要

1945年の敗戦で陸軍中野学校は廃校となった。創立時にはインテリジェンスの教養をじっくりと身に付けさせた「秘密工作員」を育成する意図をもって防諜研究所として設立されたが、2年後に陸軍中野学校と改名、そこから5年という短い歴史の幕を閉じた。陸軍中野学校の卒業生(中野出)は日本人が有史以来したことのないさまざまなインテリジェンス経験に直面し、苦闘した。日本のインテリジェンスの壮大な実験に自らの生命を使った。そこには日本人特有の工作が見られたに違いない。あるいは世界のそれと共通する側面があったかもしれない。失敗成功いずれも振り返り、冷徹に検証する必要がある。事実の発見、検証のなかで今後の日本のインテリジェンス工作の方向性確保のための貴重なレガシィを確認したい。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 01/10 陸軍中野学校前史 中野学校創立前の有史以来の日本のインテリジェンス史の解説
2 01/24 中野学校の創立と運営 1938年に創立され、1945年に廃校となった7年余の歴史を戦局との相関で説明する
3 01/31 中野学校の教育活動 秘密戦要員養成の学校として2300名の卒業生を輩出した中野学校が長期忍者、特務機関員、ゲリラ戦士としてどのように教育されたかを追跡する。
4 02/07 昭和天皇、中野当局を叱る 1940年に神戸で起きた英国領事館襲撃未遂事件に天皇が厳しく対処した秘史を解明する
5 02/14 中国大陸での陰陽に富む中野出身者の行動 シナ事変から中国大陸に派遣されたエリートと運悪く捕虜となった人物を対比しながら、中野出の特色を浮き彫りにする
6 02/21 関東軍情報部の対ソ工作の苦闘 関東軍は満州全土で有機的なインテリジェンス工作を実行したが、とくにハルビン特務機関の活動を中心に分析する
7 02/28 関東軍の壊滅とシベリアの地獄体験 120名ほどの中野出が関東軍で活躍したが、敗戦で長期にシベリアに抑留され、多数の戦病死者を出した。その残酷な運命を見る。
8 03/07 中野学校の遺産 敗戦にともなう秘密戦士の悲劇や帰還者の記憶を掘起こしながら中野学校のレガシーを総括する。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆講師都合により、1/17は休講となりました。補講は3/7に行います。

テキスト・参考図書

テキスト
『陸軍中野学校』(筑摩書房)(ISBN:978-4-480-01658-4)
参考図書
『日本のインテリジェンス工作』(新曜社)(ISBN:978-4-7885-1499-7)

講師紹介

山本 武利
早稲田大学名誉教授、一橋大学名誉教授
1940年愛媛県生まれ、一橋大学博士。NPO法人インテリジェンス研究所理事長、早稲田大学名誉教授・一橋大学名誉教授、専門は情報史。『陸軍中野学校』などの著書多数あり。
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