ジャンル 世界を知る

中野校

初心者にもわかる「三国志」の世界 日本人と中国人を知るための教養講座

  • 冬講座

加藤 徹(明治大学教授)

曜日 水曜日
時間 13:00~14:30
日程 全4回 ・02月06日 ~ 02月27日
(日程詳細)
02/06, 02/13, 02/20, 02/27
コード 340316
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,664
ビジター価格 受講料 ¥ 13,413

目標

・歴史の真実を知る面白さを学ぶ。
・現代と近未来の問題を歴史をヒントに考える。
・今も昔も変わらぬ中国社会の特徴を理解することで、日本社会への教訓を得る。

講義概要

今から1800年前の史実を土台にした三国志の物語は、日本でも絶大な人気を博してきました。三国志は、権謀術数や処世の知恵の宝庫でもあります。この講座では、歴史書である正史『三国志』や古典小説『三国志演義』、吉川英治の小説『三国志』、その他、三国志にかかわる日中両国の文芸作品や芸能作品を紹介しつつ、三国志の世界の面白さと魅力を、豊富な映像資料も使いつつ、初心者にもわかりやすく解説します。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 02/06 邪馬台国の卑弥呼も正史『三国志』の登場人物だった 三国志の時代の歴史と、漢文の歴史書である正史『三国志』について解説します。いわゆる「魏志倭人伝」は、邪馬台国とか卑弥呼について書かれていますが、実は『三国志』の一部です。三国志の物語のコアの部分にある歴史について、中国史の予備知識のないかたにもわかりやすく解説します。また陳舜臣『秘本三国志』や北方謙三『三国志』など「正史インスパイア系」の文芸作品にも言及します。
2 02/13 中国の古典小説『三国志演義』と芸能における三国志 中国では、三国志の物語は、昔から語り物や謡い物、芝居など芸能の人気のネタでした。中国の明代に書かれた古典小説『三国志演義』は、娯楽系三国志説話群の集大成です。中国人は、三国志の物語をどのようにして楽しんできたのか。中国の京劇の三国志の名場面や、漢詩など文芸作品に詠みこまれた三国志の名場面などを紹介しつつ、三国志の魅力と教訓をわかりやすく解説します。
3 02/20 江戸時代から続く三国志ブーム 中国の古典小説『三国志演義』より遅れること約三百年、元禄時代の日本で湖南文山の『通俗三国志』が刊行され、三国志は日本の大衆文化の一部となりました。講談や歌舞伎、浮世絵でも三国志は格好のネタでした。昭和の国民的作家・吉川英治の小説『三国志』は、『三国志演義』の自由訳ですが、今も日本で大きな影響をもっています。注意すべきは、中国の作品が全て日本人に受けたわけではないことです。また、信長や信玄などが活躍した戦国時代ではなく、平和な江戸時代になってはじめて三国志が大衆の人気を得た理由を考えることも重要です。なぜ三国志は日本の大衆に絶大な人気を得たのか。日本社会の歴史とからめて、わかりやすく解説します。
4 02/27 今も進化し続ける三国志のキャラクター 三国志の「進化」は今も続いています。現代の日本人は、江戸時代の日本人と同様、さまざまな三国志の楽しみかたを工夫しています。三国志の漫画・アニメ・ゲーム、三国志のキャラクターをロボット(正確にはモビル・スーツ)化した商品、三国志の登場人物を美女にしたアレンジ作品(三代目・市川猿之助の歌舞伎『新・三国志』や、アダルトゲーム『『恋姫†無双』』など)等々。一見ゲテモノのようですが、現代日本の若者の三国志の楽しみかたを学者の目で分析すると、日本人と中国人の感性の違いや、日本人が無意識に受け継いでいる江戸時代以来の「伝統」、日本人の可能性などが見えてきます。

講師紹介

加藤 徹
明治大学教授
1963年、東京生まれ。東京大学中文科を卒業後、同大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。文学修士。専門は京劇(中国の伝統演劇)。著書に『京劇』(中公叢書、2002年度サントリー学芸賞受賞)、『西太后』(中公新書、2005年)、『漢文の素養』(光文社新書、2006年)』その他がある。
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