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ジャンル 現代社会と科学

中野校

問題報道の構造

 偽ニュースや誤報はなぜどのように生産されるのか

  • 夏講座
  • 資料配付

瀬川 至朗(早稲田大学教授)

曜日 木曜日
時間 15:00~16:30
日程 全3回 ・07月12日 ~ 07月26日
(日程詳細)
07/12, 07/19, 07/26

講義概要

近年、ネットを中心とした偽ニュースが問題になっている。新聞・テレビなどのマスメディアの世界でも、捏造記事や誤報の話をしばしば耳にする。事実報道を原則とするマスメディアでどうして問題報道が起きるのか。フェイスブックやツイッターなどのSNSで拡散される偽ニュースにはどのようなタイプのものがあるのか。計3回の講義では、さまざまな事例を紹介し、問題となったニュースの生産過程を分析しながら、問題報道の構造を理解する。そのうえで、ニュースの真偽を見極めるニュース・リテラシーの習得をめざす。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 07/12 マスメディアの問題報道 日本では、かつての「サンゴ捏造記事」「松本サリン事件容疑者報道」や、近年の「iPS心筋細胞臨床応用虚報事件」「ニュース女子沖縄問題番組」など、新聞・テレビにおける問題報道が指摘されてきた。米国でも「ジミーの世界」やニュー・リパブリック誌スター記者の捏造記事事件などがメディアに対する信頼を揺るがせてきた。本講義では、日本と米国を中心にさまざまな事例を紹介し、問題報道が起きる構造を明らかにしていく。問題報道をタイプ別に分けるとともに、偽ニュースと誤報の違いについて学ぶ。
2 07/19 ネットの世界の問題報道 2016年の米大統領選では「ローマ法王がトランプ氏を支持した」という、ネットメディアの偽ニュースがSNSで広く拡散された。米国では、人種間の騒動や銃規制問題での対立が表面化するときに偽ニュースが登場しやすい。日本でも災害や事件発生時の偽ニュースが問題になっている。動機には経済的な側面もあれば、政治的な側面、エンタメ的な側面もあるだろう。本講義では、偽ニュースをタイプ別に分けることを試みる。偽ニュースが広く拡散する要因となるフィルター・バブルなどのネット環境の偏向についても学ぶ。
3 07/26 問題報道に騙されないためのニュース・リテラシーを鍛える 偽ニュースをすべて見破るのは容易ではない。しかし、偽ニュースの特徴を知れば、ある程度、ニュースの真偽を見極めることができるようになるだろう。本講義では、身近な科学ニュースを事例に分析し、問題報道かどうかを見分ける方法を習得する。事例としては、福島第一原発事故報道、「あるある大事典」捏造事件、WELQ問題、研究成果の発表記事 ―― を取り上げることを予定している。

テキスト・参考図書

参考図書
『科学報道の真相 ― ジャーナリズムとマスメディア共同体』(ちくま新書)(ISBN:978-4480069276)
『誤報 ― 新聞報道の死角 ―』(岩波新書)(ISBN:978-4004304463)
『ファクトチェックとは何か』(岩波ブックレット)(ISBN:978-4002709826)

講師紹介

瀬川 至朗

早稲田大学教授

東京大学教養学科科学史・科学哲学分科卒業。毎日新聞ワシントン特派員、編集局次長などを経て2008年から現職。NPO法人ファクトチェック・イニシャティブ(FIJ)理事長。「劣化ウラン弾報道」のチーム取材で1998年にJCJ奨励賞(現JCJ賞)。著書『科学報道の真相 ― ジャーナリズムとマスメディア共同体』(ちくま新書)で科学ジャーナリスト賞2017を受賞。専門はジャーナリズム研究。

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コード 320708

定員 24名

単位数 1

会員価格
受講料  ¥ 8,748
ビジター価格
受講料  ¥ 10,060


表示金額には、消費税等が含まれています。

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