ジャンル 日本の歴史と文化

中野校

ジャパネスク再発見 ― 昭和後期から平成へ 「日本的なもの」とは何か

  • 夏講座
  • 資料配付

柴崎 信三(ジャーナリスト、獨協大学講師)

曜日 土曜日
時間 13:00~14:30
日程 全4回 ・08月25日 ~ 09月15日
(日程詳細)
08/25, 09/01, 09/08, 09/15
コード 320216
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,664
ビジター価格 受講料 ¥ 13,413

目標

・日本の近代の幕開け以降、国際化の中で「日本」が内外の目を通してどう描かれてきたかを考える。
・素材は文芸、美術、映像、音楽、舞台など文化表象全般におよぶ。
・今回は戦後の昭和後期から平成期にかけて、そうした表象がどう展開したかをたどりたい。
・それは経済成長のなかで、「日本的なもの」が拡散して異質なものに転化してゆく過程でもあろう。

講義概要

戦後日本のグローバリゼーションの進展とともに、ナショナルアイデンティティーとしての「日本的なもの」は影をひそめる。そのかたわら、新たなエスニシティーとしての「日本らしさ」や、国際化の下で人々が回帰する場所としての「日本」が新しい文脈で展開する。世界の中で「日本的なもの」はどこへ向かうのか。
【主な講義内容】
1:小津安二郎と向田邦子 ―「家族」という病
小津作品はなぜ、20世紀末になって国際的評価が広がったのか。向田ドラマの普遍性は、単なる戦前回帰とは異なる「家族の終焉」と符合している。
2:司馬遼太郎と藤沢周平 ― 時代小説が映す「現代」
近代日本の「暗黒史観」を覆した司馬遼太郎の「健全なる精神」は高度成長期の日本人を勇気づけ、藤沢周平の「小さな物語」は江戸の幕藩体制に生きた無名の武士の呟きを通して、同時代の日本人の哀しみや痛みを分かち持った。
3:村上春樹と宮崎駿 ―「国家」という神話を超えて
「国家」の枠組みがゆらぐ20世紀後半にいたって、国際的な舞台で大きな人気と関心を集めた二人の作家。ともにこれまでの「日本」という国家の枠を超えたところで、新たな「日本らしさ」への評価を広げた。何がそこにあるのか。
4:オリエンタリズム再考 ― フジタ、大観、ネオ・ジャパネスク…
「西欧的な価値」への対抗軸として、オリエンタリズムが大きな役割を果たす流れは変わるのか。あるいはジャパネスクはそれに代わる大きな世界の流れを作り出すのか。東山魁夷、三島由紀夫、北野武、安藤忠雄、カズオ・イシグロらに見るネオ・ジャパネスク。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 08/25    
2 09/01    
3 09/08    
4 09/15    

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆この講座は第一部から始まり、時代を追って展開してきました。今回の「ジャパネスク再発見 ― 昭和後期から平成へ」はその第三部に相当しますが、各回の講義は完結型で進めてきましたので、初めての方も問題なくご受講いただけます。
◆各回の講義は映像や画像、文献などの資料を使い、配付資料をもとにしてすすめます。

テキスト・参考図書

参考図書
『〈日本的なもの〉とは何か』(筑摩書房)(ISBN:978-4480016218)

講師紹介

柴崎 信三
ジャーナリスト、獨協大学講師
1946年東京都生まれ。慶応義塾大学法学部政治学科卒業後、日本経済新聞社へ入社し、文化部長や論説委員を務めた。現在はジャーナリスト。獨協大学、白百合女子大学でメディア論などを講じる。著書に『絵筆のナショナリズム』(幻戯書房)、『〈日本的なもの〉とは何か』(筑摩書房)などがある。
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